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252.直接対決 ページ5

爆弾がないことの確認が終わり、傷が深い人の止血や応急手当をして行く。

上ではまだまだ音が鳴り止まない
つまり、敵味方関係なく怪我人が増えていく。


そんな中、組織のメンバーを続々と捉えることに成功しているようで、一人また一人と確保の連絡が入っていく。

幹部も数名確保の連絡が入っている。
未だに、No.2のラム、ジン、ベルモット達の姿は確認出来ていない。



確実に組織を追い込んで行っているはずなのに、嫌な予感がしてならない。








公『ベルモットの姿を確認!応戦します!』









その連絡が入った瞬間、罪悪感が胸を襲った。


組織壊滅が大切な人たちが前に進むための大事な一歩、そう思い込むようにし協力してきた。

もちろん、大事なことだと言うのは間違っていないはず。
それでも、友人であるベル姉、ジンさんを裏切った。


皆のため…ううん、結局は自分のためでしかない。
自分が好きで大切な人達が、平和な生活を送るために友人を切り捨てた…


最初は怖かった、でも接する内に優しいことがわかったジンさんも…
仲良くしてくれて、良くショッピングに誘ってくれた優しいベル姉も…


自分の意思で裏切って、二人の敵になったんだ。
やるなら最後までやりきらなきゃ…



そんな時上から誰かが降りてくる音がした…









公1「ジン…!どうして大物がここに!」


ジ「テメェらこそここで何してやがる。分かってて来てんだろうな」


公2「当たり前だ!お前らは今日で終わりだ。」


ジ「はっ、捕まえてから言うんだな。」









ジンの言葉を皮切りに銃撃戦が間近で始まる。

運良く見えない角度に居たらしく、私、研二さん、陣平さんは位置を把握されていないらしい。


戦闘に向かない私達を守るために、軽傷で休んでいた人達が、柱に上手く隠れながら応戦してくれている。


私も銃は撃てる、でも下手に撃ったら邪魔になるだけ…どうすればいい









「ジンさん!」









私は名前を呼びながら影から飛び出した。
声を聞いたからか、銃撃戦が一時的に止む









ジ「A、警察の犬だったのか。何も知らねぇフリして情報の為に近付いてたってわけか。」


「ごめんなさい…本当は戦いたくなかった。でも、これ以上ジンさんに罪を重ねて欲しくない!」

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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年4月3日 23時

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