ゴロツキと憲兵【進撃の巨人】 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:2,393 hit

2話ページ2

．

地下街への階段を降り、
書類に書いてある

"立体機動装置を使う者"

を探した。案の定すぐに見つかる訳もなく…
奴らが出てくるまで相当な時間を要した。

｢いたぞ！！A早くしろ！｣

｢あ、うん…！｣

その "立体機動装置を使う者" 達は
驚く程に扱いが上手く、

下手したら…私達よりも上手いかも

と思った。
後にそれが確信と変わる。

．

．

地下街の岩の天井付近を、飛び回る奴らを
追いかけて随分経った。

｢全く追いつけない…ッ｣

距離さえも縮まらない。寧ろ遠ざかってる。

｢アイツらこの間右へ行くぞ、先回りしとけ！
俺達は追い込む！｣

｢分かった！｣

パシュッと普段より多めのガスを出し、
奴らに気づかれない様右に向かった。

同期の言った通り、奴らも右に向かってきた。

来た時に瞬間で飛び出る。

そう考え飛び出た時、予想外の事に見舞われ
そのまま下の積み上げられた木箱に

落下。

ドオォォンｯｯｯｯと言う音が鳴り
背中を負傷。暫く動けそうにない。

私が落ちた場所は、
同期達からは見えない距離で…
いなくなったことに気づいても

探しきれない。

上官方が私を探しに憲兵をここに遣わすのは
有り得ない。
数日後に、行方不明が出される

そこまで想像して
予想外の出来事について思い出す。

何かが飛び出たら避けるなり、
すると思うけど…。

どうするか判断出来る距離での飛び込み。
それなのに突っ切って来るとは思わないって。

突っ切って来られて、
驚いて間違えてアンカーを下に出して回収したおかげで落下。

幸い落ちた木箱が固くなくて良かった。

｢…いてっ｣

どうしようと改めて考える。
その時上から何かが来た。

そう、

"立体機動装置を使う者"が。