Part1終わり。 ページ49
「ねぇ、待ち合わせどこにする？」
「そういえばまだ決めてなかったな。」
私は家に誰もいないことをもう一度確認し、彼に電話をかける。
「私が蓮くん家に行くよ」
「だーめ！そしたらその間俺、待ち遠しくて死んじゃうだろ？」
私はその彼の言葉にキュンと胸が締め付けられた。
「じゃあ、どうするの？」
「俺がAの家に行くよ」
「それもダメ！私だって待ち遠しくて死んじゃうんだよ？」
「それは困る。」
「ねー全然決まらないよ〜」
「じゃあこうしようか、今から30分後の9時に二人同時に家を出る。それで出会った時間からデート開始。それでどう？」
「うん、いいよ」
「じゃあ、また後でな」
そう言って蓮くんは電話を切った。
30分後か…
長いな…
早く会いたいのに。
私はそんなことを思いながら約束の時間になるのを待った。
ガチャッ
私は結局、9時まで待つことができずに10分前に家を出てしまった。
だって、早く会いたいんだもん。
1秒でも早く貴方の顔が見たい。
私はそんなことを思いながら、蓮くんの家へ早足で向かった。
「お、フライング現場目撃」
家の角を曲がると蓮くんはそう言って出会うなり、私をぎゅっと抱きしめた。
時刻はまだ8時50分。
私の家から蓮くんの家まで歩いて40分くらい。
ということは、蓮くんは私が電話をかけるずっと前から家を出てたの？
「蓮くんの方がずっとフライングだよ」
私はそう言って蓮くんの背中に手を回す。
「仕方ねーだろ、早く会いたかったんだから」
蓮くん…私と同じこと思ってくれてたんだ。
その言葉が聞けただけで暫くは頑張れそうだよ…
蓮くんって本当にすごいね。
私が今、1番欲しい言葉をいつもくれる。
だから、私はこの人を選んだ。
この先、もっと酷いことになって秘密が増えても…
私は彼から離れない。
「何考えてんの？」
「んーん、会えて嬉しいなって」
「可愛いこと言いやがって。ほら、ん。」
蓮くんはそう言って目をつぶった。
これが蓮くんのキスの合図。
私よりずっと背の高い蓮くんは背伸びをしている私に「チビ」と言って、いつものキラキラの笑顔で少し意地悪く笑った。
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まなか(プロフ) - はじめまして。すごくおもしろいです、全て読ませていただきましたが話がとても深く、とても感情移入してしまいました。更新等頑張ってください。楽しみにしてます (2021年1月12日 22時) (
レス) id: 55942c365e (このIDを非表示/違反報告)
彩波 - 面白いです！！！！ もう感動して泣きましたよー！！ part 2も頑張ってください！ (2019年2月16日 6時) (レス) id: 6f464ca19c (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 魅月さん» ありがとうございます！！そのコメントに元気をもらいました！！ Part2の方もどうぞよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 匿名でいたいさん» うずうずさせてしまってすみません！笑笑 Part2できました^_^ Part2の方でもうずうずさせない程度に頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - ゆうあさん» コメントありがとうございます！夢主が幸せになれるよう最後まで見守ってください^_^これからもコメントお待ちしております！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2018年4月20日 4時
