6人の悪魔part2

第3話(キセキ) ページ6

黒子side

黄 赤司っちがサボりって珍しくないっスか〜？

黄瀬くんはボールを指で回しながら隣にいる緑間くんにそう問いかけた。

緑 知るか。

だけど、緑間くんの返事はこれだけ。

まぁ、緑間くんらしいですけどね。

黄 ちょっと緑間っち！！俺にだけ妙に厳しくないっスか！？

緑 ふん。

これはいつもの光景。

今日は相変わらずの青峰くんと赤司くんがいない日は絶対に来ない紫原くんがお休みだ。

黄瀬くんは少し頬を膨らましながら回していたボールをゴールに投げた。

パシュッ

投げたボールは綺麗な弧を描きゴールに収まった。

ここからあのゴールまでの距離、どれくらいあると思ってるんですか。

緑間くんですかあなたは。

黄 ねー黒子っち！！

僕がフリースローの練習をしようと背を向けた時、黄瀬くんが僕の肩を掴んだ。

黒 なんですか？

黄 あー！！黒子っちまでそんな顔するんスか！！

別にいつも通りですが。

黄 まぁ黒子っちはそのキャラだからいいッスけど。

黄瀬くんはそう勝手な解釈をして僕の肩に両手を乗せて体重を預けてきた。

黒 重いですよ、黄瀬くん。自分の体型考えてください。

黄 はぁ〜暇っスね。

本当に迷惑な人です。





赤司くん…

貴方がいないとこのチームは纏まりませんよ。




君が、僕たちが体験したあの絶望的な日から時間はずっと止まったままなんです。




動かせるのは君しかいない…

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