6人の悪魔part2

第16話(キセキ) ページ33

黒子side

青 なぁ、テツ〜。

青峰くんは僕の名前を呼ぶとグダーと僕に全体重を預けて来た。

黒 珍しく早く登校して来たと思ったら何ですか？あと、重いです。

黄瀬くんみたいです、とも言おうと思ったが本気で怒りそうなのでやめた。

青 別に〜。

僕が青峰くんに視線を向けると青峰くんは直ぐに目を晒した。

絶対になんかあるじゃないですか。

嘘つくならもっと上手にやってほしいものですね。

黒 そうですか、それなら自分の教室に戻ったらどうですか？

絶対に僕からは聞いてあげませんけど。

青 っち、冷めてーやつ。

青峰くんはそう言うとさらに体重を乗せて来た。

黒 うっ…青峰くん！！本当に潰れます…っ

どうせ、転校生のことで悩んでいることはわかってますけど。

青 なぁ、テツ…

本日2度目。

今度は本気のようだ。

黒 何ですか？

青 最近、転校生と関わってねぇよな？

黒 関わるどころか会ってすらいません。

青 そうか…

僕の答えに安心したのか、青峰くんは僕から離れた。

青 …んじゃな。

そう言うと彼は背を向けて手を軽く振った。

君は出会った時からそうだった。

内気で弱い僕を全力で守ってくれる。

黒 青峰くん…安心してください。

青 あ？

青峰くんは僕の言葉に反応し、振り返った。



黒 僕は絶対に君の前からいなくなりませんから。



青 馬鹿なこと言ってんな。


青峰くんは少し間を開けてそう言った。

その顔は少し嬉しそうにも見えるし、悲しそうに見える。




君は…


まだ自分を責め続けているのですか？


桃井さんが死を選んだのは自分のせいだと。

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