6人の悪魔part2

第12話(キセキ) ページ26

黄瀬side

女 はぁ…んっ…黄瀬くんっ！

今日も朝から旧図書室で女といつもの行為をする。

でも最近、俺の頭の中がおかしい。

女 黄瀬くん…っもっと…

イラッ

黄 喋んないで。

女 え…っ？

大好きな行為のはずなのに、何故かイライラする。

原因はわかっている。

脳裏に転校生の泣き顔がチラついているからだ。

いつもならなんとも思わないはずなのに。

俺は一体どうしたというのだろうか？

黄 あーあ、萎えちゃったじゃん。もう消えてよ。

俺は女の子から自分のモノを抜き、長い前髪を掻き上げた。

女 ちょっと、急に何よ！！

黄 俺が消えろっつったら、消えろよブス。

女 なっ！！

女は何か反論しようとしたが、俺の目を見てそれをやめた。

賢明な判断っスよ。

俺は今、すごくイラついてるっスからね。

少し派手めの女はやっぱり少し派手めの下着を付け直し、キレながら旧図書室を出ていった。

誰もいなくなった旧図書室。

俺が初めて転校生を抱いた場所。

いつも通り、泣いて顔を赤くして。

黄 くそっ…ふざけんな。

なんであんたが俺の脳内…占拠してんだよ。

触れるたびにビクつく華奢な体、時々涙を溜めながら上目遣いで許しを請う色っぽい目、紅く色づく白い肌。

なんであんたばっかりなんだよ…

転校生が来てからもう3ヶ月が経つ。

最高記録はとっくに超えてる…。




でもどうしてだろう…



彼女に消えて欲しくないと思ってしまうのは。

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