6人の悪魔part2

第10話(キセキ) ページ22

紫原side

うわぁ〜みどちん何やってんの？

みどちんを探して屋上に来てみたら、みどちんは転校生とイチャイチャしていた。

コンコンッ

紫 みどちん、赤ちんが呼んでるよ。

扉を叩いてそう言うとみどちんは慌てて転校生から離れた。

紫 赤ちんに見られたら殺されるよ〜

緑 赤司は？

紫 中庭にいるよ

そんなに赤ちんにバレるのが心配なら転校生なんかと関わらなければいいのに。

とか言っても、みどちんはなんだかんだで優しいからね。

紫 言わないから安心して。

俺も色々聞かれるの面倒だし。

俺がそういうとみどちんはホッとしたのか眼鏡をくいっと上げて立ち上がった。

緑 別に何か言われるような事をした覚えもないのだが。

紫 また強がっちゃってさ〜

緑 なっ！！別に強がってないのだよ！！

紫 はいはい。じゃあね〜転校生。

緑 紫原！！

あーあ、めんどいめんどい。

紫 …は？

俺がそう思いふと校門に目を向けると、見覚えのある姿が目に入った。

こちらを見上げる女。

ずっとみんなの心の中に染み付いている狂おしいほど愛おしい姿。

紫 …なんでここに？

緑 おい、紫原！！聞いているの……か？

どうやら、みどちんも見てしまったようだ。

しばらく流れる沈黙。

だが、その姿は直ぐに消えた。

紫 …ざけんなっ！！！

また逃げるのかよ！！

今度は絶対に逃がさないからな！！

俺は全速力で校門に走った。






紫 ハァハァハァ…

遅かった。

また逃げられた。

やっぱ、全速力はきついな〜

赤 敦、どうした？

疲れて、校門の前に座っていると赤ちんが俺に駆け寄って来た。

紫 別に…

赤ちんにだけは知られてはいけない。

あの女がここに来たなんて言ったらまた赤ちん…




1人で勝手に無茶するんでしょ？



もう嫌なんだよ…

あんな赤ちん見んのは。




もう懲り懲りなんだよ。



今更何しに来たの？




ねぇ、桃ちん。

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