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第8話(キセキ) ページ17

黒子side

はぁ…面倒くさいですね。

僕はそんなことを思いながら第二校舎の体育館へと足を向けた。

僕の球技大会の種目は卓球だ。

バスケでもよかったのですが、僕はパスしかできないし素人にあんなパス出しても意味ないし。

そんなことを考え無難な卓球にした。

そんな僕は今、じゃんけんに負けてラケットを取りに来たわけなのですが、

自 ぐすっ…ひっく…

うっわぁ〜いやな予感。

何度も聞く泣き声ですね。

僕は扉の陰に隠れそっと中をのぞいた。

やっぱり…

僕はその姿を見てげんなりした。

それ原因は紛れもなく転校生だ。

僕はなぜ、いつもいつも最悪なタイミングで出会ってしまうのでしょうか。

自分の運命を呪いたい…

よし、こうなったら無視しよう。

これ以上、彼女と関わって色々と赤司くんに誤解されるのは御免です。

僕はそう決心してスタスタと体育倉庫に向かった。





黒 これで良しですね。

そう独り言を呟き、ラケットの数を確認して体育倉庫を閉めた。

まだ泣いてる。

飽きないんですかね、全く。

無視無視…

自 ん…っぐすっ…

無視ですってば!

頭ではわかっていても震える小さな体に自然と足が向いてしまう。

黒 色が白いから痣が目立ってますね。

僕はとうとう彼女に触れてしまった。

触れたら最後、彼女はゆっくりとこちらを向き、やがてその怯えた表情は安堵の表情に変わった。

あなたは馬鹿ですか?

僕は敵なんですよ?

なのに何故そんなに安心した顔をしているのですか?

貴方にはもう関わらないと決めたんです。

これ以上、巻き込まれるのは御免だと。



黒 …っ



僕は彼女の細い腕を自分の方に引き寄せた。




そして、気づけば僕は彼女を強く抱きしめていた。

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女瑠 - part2お疲れ様です! part3がんばってください!! (2017年12月22日 2時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 女瑠さん» また、頑張って更新していくのでどうか見捨てないでください!笑笑 (2017年12月19日 1時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 女瑠さん» コメントありがとうございます!!年末、忙しすぎて中々書けませんでした泣 (2017年12月19日 1時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
女瑠 - キセキと桃井ちゃんにどんな過去が?! 更新がんばってください (2017年12月18日 3時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - こゆきさん» ありがとうございます!!精一杯頑張らせていただきます!! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりあ | 作成日時:2017年10月18日 12時

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