第8話 ページ16
赤 敦、真太郎がブロックでレフトが大輝、ライトが黄瀬、セッターが僕、そしてお前がレシーバーだ。
え…ちょっと待って。
このフォーメーションおかしくない?
放課後、全員が揃ったところで作戦会議が行われた。
小さなボードに置かれた色とりどりの磁石。
その中にポツンと置かれたピンク色の石。
前、5人。
後ろ私1人。
自 こ、こんなの無理に決まってるよ…!
私がそういって立ち上がると赤司くんが冷たい瞳をこちらに向けた。
赤 誰が勝手に話していいといった?
自 …っ
どうしてもこの目には逆らえない。
私は赤司くんから目をそらし静かに座り直した。
紫 えー俺、いちいち飛びたくないし。
赤 敦、お前はただ立って手を挙げて入ればいい。
まぁ確かに紫原くんはバカでかいし、その通りなんだけど…
それどころじゃない。
このままだと全裸にされる…
バレーはまぁ昔から得意ではあるけど
規模が違う
男子と体格が違う
全裸なんかにされたら明らかに今後の人生が終わる
もうこうなったら死ぬ気で練習するしかない!
黄 こんなのも取れないんスか?
作戦会議後の練習。
私は赤司くんと緑間くん以外の皆んなから、集中攻撃を受けた。
硬いバレーボールが何度も何度も容赦なく体に直撃する。
自 はぁはぁ…も…やめて…いたい…っ
私があまりの攻撃のキツさに倒れ込んでしまうと、
青 何言ってんだよ、これからだろ?
そう言って青峰くんが私の腕を掴み、無理やり立ち上がらせる。
地獄だ…
紫 もう少し楽しませてよ
それからもフラフラの私に四方八方からアタックを打ってきた。
時には顔にも当たって酷く痛かった
果たしてこれが女の子に対する仕打ちなのか?
あ…そっか
私は女の子として見られてないのか…
赤 片付けちゃんとしとくんだぞ。
紫 じゃあね〜
緑 ……。
黄 明日も楽しみっスね
青 休むんじゃねぇよ
そう言ってキセキの世代は倒れ込んでいる私の体を飛び越え、体育館を出て行った
自 うっ…ぅぅ…
誰もいなくなった体育館は私の小さな嗚咽すら響かせる
私はなんて滑稽なんだろう
こんなに酷い仕打ちを受けて味方すらいなくて…
私は痣だらけになった体を丸めて広い体育館で静かに泣いた
? くすっくすくす…っ
涙で霞む視界の中、私の姿を見て嬉しそうに笑う女の子が微かに見えた
それは確かに校門で出会った…
そして、写真の中の…
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女瑠 - part2お疲れ様です! part3がんばってください!! (2017年12月22日 2時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 女瑠さん» また、頑張って更新していくのでどうか見捨てないでください!笑笑 (2017年12月19日 1時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 女瑠さん» コメントありがとうございます!!年末、忙しすぎて中々書けませんでした泣 (2017年12月19日 1時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
女瑠 - キセキと桃井ちゃんにどんな過去が?! 更新がんばってください (2017年12月18日 3時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - こゆきさん» ありがとうございます!!精一杯頑張らせていただきます!! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりあ | 作成日時:2017年10月18日 12時