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第7話(キセキ) ページ15

黄瀬side

黄 俺が一番乗りっスね。

誰もいない第二校舎の体育館。

この学校は球技大会に気合い入れてるからまさかの部活も休み。

ホント、馬鹿すぎるわ…。

俺は真ん中に出しっぱなしにしてあるバレーボールを手にとって指でクルクルと回した。

ちゃんと来るんすかね、あの子は。

俺がそう思っているとガラガラと音がした。

誰かな〜

黄 おっ!ちゃんと来たっスね。

転校生か。

うっわ、あからさまに嫌な顔しやがった。

俺は体育館の扉を開けて入ってくる転校生に駆け寄った。

まぁ、あんだけ言ってこなかったら馬鹿すぎるって話なんスけど。

自 ……。

転校生は俺の顔を一度見てすぐに駆け足で通り過ぎて行った。

んーポニーテール可愛い。

走るたびに揺れる感じも好き。

本当は今すぐ引っ張って押し倒したいけど、我慢我慢。

黄 はい、ボール。

俺がそう言って肩を掴むと転校生はピクリと反応して体を震わせた。

黄 大丈夫っスよ。球技大会が終わるまでは手を出さないって決めたんで。

まぁ、赤司っち以外納得してないと思うけど。

自 …ほ、ほんとう?

うわー、めちゃくちゃ安心した顔してんじゃん。

そりゃそうか。

黄 まぁ、その代わりビシバシ特訓させられると思うけど。

自 そっちの方がマシです。

転校生はホッと肩を下ろすとバレーボールを取りに体育倉庫に入って行った。

おいおい、Aちゃん。

バレーボールはここにあるっつーの。

まぁいいや。

馬鹿なのは相変わらずっスね。

きっとわかってないんだろうな、あの馬鹿は。

貞操を奪われるよりずっと怖いということを。



球技大会か…

彼女がいなくなってから初めてっスね。

そういえば最近、どんどん彼女のことを思い出す回数が減っている気がする。

それはあれから経った時間のせいか…

それともあの転校生の…




まさか…ね。

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女瑠 - part2お疲れ様です! part3がんばってください!! (2017年12月22日 2時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 女瑠さん» また、頑張って更新していくのでどうか見捨てないでください!笑笑 (2017年12月19日 1時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 女瑠さん» コメントありがとうございます!!年末、忙しすぎて中々書けませんでした泣 (2017年12月19日 1時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
女瑠 - キセキと桃井ちゃんにどんな過去が?! 更新がんばってください (2017年12月18日 3時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - こゆきさん» ありがとうございます!!精一杯頑張らせていただきます!! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりあ | 作成日時:2017年10月18日 12時

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