【番外編】magic【その1】 ページ6
☆これは、作者がふざけて書いたやつを、読者様200人突破を記念して載せ、本編を焦らしていくという遊びです。お付き合いください。
*
「いい知らせよ。王子様が舞踏会を開くんですって」
「しかも、婚約者を決めるみたいね!」
「庶民も参加させてくださるなんて、さすがは歌詞太郎さま。
…あなたたちの、どちらでもいい。絶対に、王子の心を射留めなさい」
__口々にはしゃぐのは、お義姉さまたちと、お義母さま。
私はというと黙って床の掃除をしながら、そばにいた小さな友達…ネズミたちのお喋りに集中することにした。
「ねえまふくん、なんで王子の名前が和風なの」
「あ、天月くん!!しーっ、それ触れちゃだめって、作者さんが…!」
「だって、太郎だよ太郎。絶っ対カッコよくないでしょ。Aもそう思わない?」
___ああ、ダメだ、笑ってしまいそう。
「わ、Aのお仕事の邪魔になっちゃうよ…!」
「笑わせるくらい、いーじゃんか。ね?太郎ってダサくない?仮にも王子様だよ、じきにこの国を治める、かしたろーさまという奴は」
「っふふ、」
…あ、いけない。
天月くんが面白くて、私はつい笑ってしまった。
お義母さまが、ぎろりとこちらを睨む。
「__シンデレラ。何を笑っているの?」
*
「…ごめんなさい、A」
「天月くん…、ごめん、僕も、もっとちゃんと止めてればっ」
「二人が謝ることじゃないよ…!私が、笑っちゃったせいだから」
___目の前にはシュンとしたネズミと、それを慰めるもう1匹のネズミ。
それから、薄っぺらな服をさらにボロボロにされ、また傷が増えた、私。
「「…舞踏会まで、閉じ込められちゃったね」」
…明日の夜まで、ここにいなさい。
そう言われ、食べ物も寝床も与えられない屋根裏に、放り込まれて数時間が経つ。
「…今日は、もう寝るね。天月くん、まふくん、自分のおうちに戻っていいよ」
「で、でも俺のせいで」
「そしたら僕だって…!」
「いいの、___お願い、一人にして」
悲しそうに出ていったネズミたちを見送ってから、
一筋、涙がこぼれた。
私は、ここにいなきゃいけないんだ。
○*・○*・○*・○*・○*・○*・○*・
ちなみに、これ、不完全燃焼で終わります(遊んでただけなので)
とりあえず歌詞さんを王子様にしたい願望に抗えませんでした…
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あきおと(プロフ) - 桜木さん» 急かされてるなんて全然です!たのしみにしてくださるとモチベが上がります爆上げです笑 とりあえず100話完結の予定になったので、本当に100話で終わるか見守っててください笑 (2018年2月22日 15時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
桜木(プロフ) - あきおとさん» わわわ超まで付いてる…めっちゃ嬉しいです;▽;愛を叫ぶ桜木です(あきおとさんの作品の歌詞さんは本当に好みで作品自体もホントに好きなので……。ホワイトデーも楽しみに待ってます!急かしてたらごめんなさい;あきおとさんのペースで書き続けてくれたら嬉しいです! (2018年2月20日 11時) (レス) id: 69ddd43526 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - 桜木さん» 超覚えました!!いつも愛を叫んでくださるので!!(褒めてます) ホワイトデー早く描きたいなあ…間に合わなかったとしても番外とかで絶対ホワイトデーしますので、その時は是非!笑 (2018年2月20日 1時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
桜木(プロフ) - あきおとさん» わぁぁぁあきおとさん!覚えて頂いて光栄です…!!!( ;∀;)ホワイトデーも楽しみです…!歌詞先生いじわるになっちゃうんですかね〜〜!!今からとっても楽しみにしてます……! (2018年2月19日 7時) (レス) id: 69ddd43526 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - 桜木さん» ぁぁぁぁあ!桜木さん、お久しぶりです!(笑) たぶんホワイトデーは、夢主が超接近戦でからかい倒されます() (2018年2月18日 22時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あきおと | 作成日時:2017年8月19日 13時