57＊悔しさ ページ20
____Aちゃんはか細い声で、
"写真を、"
と言った。
ある日を境に、部屋でカメラを向けられるようになったらしい。
彼女の反応を見るに恐らく、
あまり
「………それから、だんだん、嫌がると暴力を振るわれるようになってきて、」
「しばらくは、彼が離れていってしまうのが、怖くて…彼に、従ってました」
「……でも、男友達と話してるだけで、叱られるようになって…流石に限界で、お別れしたいと、彼に告げたんです」
"そしたら、"
と言った彼女の声は、
さらに細い線になって、今にも消え入りそう。
見かねた僕はAちゃんの頭を撫でて、
それ以上はいいから、と言った。
大方、その写真を使って脅されたか嫌がらせされたか、単に酷く暴力を振るわれたか、その辺りだろう。
…具体的に話されたら、たぶん僕の怒りが、拳を握るだけじゃ収まらない。
「学校にはそのころ、…通えなくなったの？」
僕の問いかけに、彼女が頷いた。
「…あの、
引かれちゃうかも、しれない、ですけど」
震える唇が、言葉を紡ぐ。
「葉月、Aは……汚れて、るって、そんな噂と、…写真が、私の知らないところで回っていた、みたいで」
「偶然、友達の携帯を見てしまって、」
友達も、だんだん居なくなって。
「ちょっと、まって」
___そこまで聞いてから、僕は自分の気持ちを落ちつけようと深呼吸をした。
そして、ひとつ、避けたかった質問を。
「……そのとき、
担任の先生には、相談したの……？」
すると、
彼女からは1番聞きたくなかった答えが返ってきて、
あまりにも腹が立った僕は、目の前のテーブルを叩き割りそうになった。
「担任は、同じようなメールが回ってきたことを、…笑いながら、私に」
_____だから、私は、不登校になったんです。
彼女の言葉に、
悔しくて、悔しくて、もうどうしようもなかった。
足りない気持ちをぶつけるように、僕は彼女のことを抱きしめて。
「…僕がきみに出会うのが、
もっと早かったら、よかった」
どうにもならないそんな願いは、
部屋の空気にすうっと染み込んで、
あまりに虚しく、消えていってしまった。
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あきおと(プロフ) - 桜木さん» 急かされてるなんて全然です！たのしみにしてくださるとモチベが上がります爆上げです笑 とりあえず100話完結の予定になったので、本当に100話で終わるか見守っててください笑 (2018年2月22日 15時) (
レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
桜木(プロフ) - あきおとさん» わわわ超まで付いてる…めっちゃ嬉しいです；▽；愛を叫ぶ桜木です(あきおとさんの作品の歌詞さんは本当に好みで作品自体もホントに好きなので……。ホワイトデーも楽しみに待ってます！急かしてたらごめんなさい;あきおとさんのペースで書き続けてくれたら嬉しいです！ (2018年2月20日 11時) (レス) id: 69ddd43526 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - 桜木さん» 超覚えました！！いつも愛を叫んでくださるので！！(褒めてます) ホワイトデー早く描きたいなあ…間に合わなかったとしても番外とかで絶対ホワイトデーしますので、その時は是非！笑 (2018年2月20日 1時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
桜木(プロフ) - あきおとさん» わぁぁぁあきおとさん！覚えて頂いて光栄です…!!!( ；∀；)ホワイトデーも楽しみです…！歌詞先生いじわるになっちゃうんですかね〜〜！！今からとっても楽しみにしてます……！ (2018年2月19日 7時) (レス) id: 69ddd43526 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - 桜木さん» ぁぁぁぁあ！桜木さん、お久しぶりです！(笑) たぶんホワイトデーは、夢主が超接近戦でからかい倒されます() (2018年2月18日 22時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきおと | 作成日時：2017年8月19日 13時
