【stxxx】王子達のお話ー2ndー【青赤】

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３９.連鎖



赤「まさか、なおがジェルくんだったとはね〜！」

橙「そうやな…びっくりやな！」



失恋だしても再開したのは嬉しくて気持ちが弾んだ


前みたいまた一緒にいられるのが嬉しくて、有頂天になっていた


でもそんなことは直ぐに取り消されて


バンｯと大きな音を立てて、戸が開いた



青「ちょ、莉犬くん！」

桃「あ…」



そこには焦った顔したころんと察したような顔のさとみがいた



青「心配したぁ…向こうの屋にいないんだもん…」


そう言って俺にお構い無く莉犬に抱きつく


赤「ころちゃんごめんね〜」



一体、俺とさとみは何を見せられてるんやろうか…



桃「ジェル…どんまい」


さとみが俺に耳打ちをする
ころりーぬは気にせずいちゃいちゃしとる


橙「そんなんお互い様やろ」

桃「それはどうかな…
今はもう諦めがついてるから」



さとみは少し切なそうな顔して二人の方をみた
それに釣られて、俺も二人の方をみた



まるで、二人しか世界にいないようで中に入るなんてあまりにできなかった



悔しくて辛いけど、莉犬の幸せそうな顔を見せされたら諦めるしかできない



橙「俺も、諦めがつきそうや」

桃「まぁたまには兄ちゃんに頼れ」



そう言って俺の肩に手を置く
前はそんなことしてくれなかったのにな



橙「…ありがとな」



照れ隠しで、少し素っ気ない返事になってしまった



桃「お前も、前は可愛げあったのにな」

橙「兄ちゃんの所為でムードが台無しやわ」

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