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担任「じゃ、教室移動するやつはさっさと移動しろよー」

と言う担任の声で

朝のSHRは終わり

一限は地学と物理

文系だから理系科目は選択制

人数もそんなにいないから隣のクラスと合同

あの4人の中で地学選択は私だけだし

教室も自分の教室だから

私は地学の準備をしながらぼーっとしてた

すると、一年と二年で同じクラスだった松村が教室に入ってきた

松村も地学選択してるからこの時間だけは同じクラスみたいなもん

北斗「お、A1番後ろなの？

寝るなよ」

『寝ないよ！真面目だもん』

北斗「どの口が言ってんだよ」

なんて言いながら

松村はさっちゃんの席に座った

松村は唯一の男友達と言っても過言ではないほど

数少ない男友達

他の男子とはたまに話すけど

友達って言えるのは松村くらいしかいない

樹「あ、北斗じゃんおはよ」

さっきまで必死に髪の毛を直してた田中くんが松村に話しかける

北斗「樹おはよう

また寝坊？」

樹「昨日ゲームしてたら寝るの遅くなってさ」

北斗「ゲームしないで寝なよ」

え、松村と田中くん知り合いなの？てか仲良いの？

松村って友達片手で数えれるくらいしかいないって聞いたよ？

そのうちの一人が田中くん？

仲良さそう(？)に話してる二人を見ながら

頭にたくさんのハテナが浮かぶ

北斗「あれ？俺、Aに言ってなかったっけ？」

松村に聞きたいことはたくさんあったけど、

この状況で話しかけられるのは人見知りの私にはちょっとキツくて

話しかけられませんように！と存在を消すように黙ってたのに

私の心を読んだように松村が私に話しかける

いや、心読むなら話しかけられませんように！って方読んで欲しかった

『なにを？』

とりあえず平然を装って返事する

北斗「俺と樹、小学校から一緒なんだよ」

学校で一緒にいるところ見たことないから知らなかった

まあ松村とずっと一緒にいる訳でもないし

知らなくても別に普通か

『へーそうなんだなんか意外』

北斗「なんだよそれ」

『松村って友達少ないイメージあったから』

お前に言われたくねえよ、と言われてしまった