白尾さん達の恋模様4【BL】 (ページ45)

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sm「忘愛症候群っていう病気があるんだって。小説とかで聞いただけだけど。恋人の事だけ忘れるらしい。...今の、シャケみたいに。」
kn「病気...なのか？治療法は？」
sm「あるにはある...けど。」

俺を置いてどんどん話が進んでいく。
ごめん、違うんだって。
これドッキリなんだって！！
そう言おうと思って声をかけても、みんなはスマイルの話に真剣で、こっちの言葉に耳を傾けない。
...くそ、なんで此奴らこんなに話聞かないんだよ！！

sm「＿＿＿って訳だけど...どうする？」
kr「どうするも何も...思い出したって直ぐに忘れるんだろ？...なら、さ。」
nk「そう...だね。怖いけど、仕方ないか。」
sh「えっ、ちょっ、」

みんなが部屋を出ようとする。
忘愛症候群...どっかで聞いた。
確か治療法は............。

愛する人の、死だったような...？

それを理解した瞬間、急いで誰かの服の袖を掴んだ。
どうやらそれはきんときだったようで、彼は驚いたようにこちらを見た。

sh「話聞けって、お前ら！！」
kn「はっ！？」
sh「さっきからずっと話しかけてたのに全然聞かないじゃん...！

＿＿これ、ドッキリだから！！！！」

きんときの服の袖を掴んだままそう叫ぶ。
そして少しの間、沈黙。

br「良かったぁぁ...。」
kr「ドッキリ...とか...まじかよ...。」
kn「本気で騙されてたわ...。」
nk「えっ、つまり、嘘ってこと？え？覚えてる？忘れてない？」
sm「なかむ落ち着け。...ほんとに、嘘なんだよな？」

安堵の声とため息、そして驚きの声が部屋に広がる。
俺がこくりと頷けば、真っ先にbroooockが抱きついてきた。

br「もう！ほんとに焦ったんだからね？！」
sh「ぅ...ごめん...言おうと思ったんだけど、なんか言えなくなっちゃって...。」
kr「まじ焦ったぁぁぁ...！」
sh「きりやんも、ごめん。」
kr「いいよ、別に。...ただ、もうしないでね。心臓に悪いから。」
sh「うん、約束する。」

みんなに向かって微笑めば、少し離れた所にいた3人も近寄ってきて、俺を抱きしめた。