白尾さん達の恋模様4【BL】 (ページ25)

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忘れられたなら kr⇔sm ページ25

スマイルside

※忘愛症候群ネタ

Yuriさんリクエスト
リクエストありがとうございます！

「誰、その人。」

通話先の彼から言われた言葉。
さっきまで騒がしかったのに、その言葉で直ぐに周りが静まりかえった。
かく言う俺も、いつも以上に何も言えなくなっていたり。

nk「誰って...スマイルだろ？何言ってんのきりやん。」
kr「いや、知らないんだけど。え、なんで皆は知ってんの？」
kn「まじで覚えてないの？」
kr「え、うん。」

そんな会話が通話で交わされるけど、俺の頭には何も入ってこなかった。
忘れられた？何故？どうして？
記憶喪失？それなら皆を覚えてるのは何故？
...なんで、俺だけ...？

sh「ほんとに覚えてないのか？...恋人だっただろ、お前ら。」
kr「え？マジで？...恋人だったの？」
sm「っぁ...うん...。」
kn「恋人を忘れる...忘愛症候群に似てるな。その症状。」

きんときがぽつりと零した言葉。
忘愛症候群...？
聞いた事のない病気だ。
もし、それが本当にきりやんがかかっている病気なら。
もし、その通りなら。
もし、治療法があるのなら。
なら...。

nk「...とりあえず、今日は解散にしようか。撮影はまた今度で。」

思考を巡らせていた頭が、なかむの言葉で元に戻る。
指示通りに、1度通話を抜けて、パソコンを閉じた。
そしてスマホを手にして、調べ物。
「忘愛症候群とは」検索欄の所にその文字を打って検索をかければ、様々な事が書かれた記事が見つかった。