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スマ「＿俺、さ、第２ボタン、渡したい奴いるんだよ。」
シャ「...へぇ。」
スマ「あのさ、シャークん。」
シャ「...何？」
今から伝えようとしている言葉を考えるだけで、声が震えた。
両想いじゃなくてもいい、なんて思ったけど、失恋するのは嫌だし、怖い。
それならいっそ、このままでもいいんじゃないか、なんて、何度考えた事だろうか。
けれど、自分に嘘をつくのも、後悔するのも、嫌だった。
スマ「キモイ、って、思ってくれて構わない。嫌われても、仕方ないと、思ってる。」
シャ「...スマイル？」
スマ「...俺、ずっと、好きだった！
...シャークんと初めてここであった日から、ずっと。...だからっ、俺の第２ボタン、受け取って、くれませんか...？」
俯きながら、そう伝えた。
怖い。嫌われたくない。好きって言ってほしい。
そんな感情が、頭の中を支配する。
シャークんは、何も言わなかった。
その沈黙が、心地いいような、辛いような、曖昧な気分。
シャ「...俺にもさ、第２ボタン渡したい奴いるんだよ。」
長い沈黙を経て、シャークんは言った。
好きな人、いたんだ。
そりゃそっか。
失恋か...痛いなぁ...。
スマ「っ......そっ、か...。」
そう返すのが精一杯で、涙をどうにか堪えようと必死で下を向いた。
シャ「だからさ、スマイル。」
スマ「...何...？」
シャ「これ、受け取って。」
そう言ってシャークんが差し出したのは、ジャケットのボタン。
スマ「え...」
シャ「第２ボタン。俺の。」
スマ「渡したんじゃ...？」
シャ「渡したい奴って言っただろ？w」
スマ「ぁ...。」
シャ「で、受け取ってくれる？」
掌に第２ボタンを乗せて、シャークんはニヤニヤしながらそう聞いた。
もちろん、返す言葉は1つな訳で。
「っ、当たり前だろ！」
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「ぁ...懐かし。」
部屋の整理をしていたら、懐かしい物を見つけた。
シャ「どした？」
俺の言葉を聞いて、シャークんが駆け寄ってくる。
スマ「卒アル。」
シャ「うわ、懐かしwあれから何年くらい経った？」
スマ「...5年くらいか。」
シャ「そんなに経つのか...wそういや、卒業式と言えば...。」
スマシャ「「第２ボタン」」
スマ「...まだ、持ってるか？」
シャ「当たり前だろ。」
そう言ってシャークんは、俺の頭を優しく撫でた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
卒業式シーズンは過ぎているのに.
ごめんなさい、書きたかったんです
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作者名：ローゼ | 作成日時：2019年4月14日 22時
