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銃声が聞こえた。
開戦の合図だ。
サポート役の俺は、監視室に篭って指示を出す。
何時間も集中して画面を見ているから、流石に疲れた。
少し休もう、部下に任せて扉を開けると、そこにはきりやんがいた。
「よ、」
これから戦場に行くらしい彼は、緊張した表情も見せずに、軽く言葉をかけた。
「あのさ、スマイル」
「ん？」
「俺さ、お前の事好きだわ。」
突然すぎる告白に、言葉を失った。
けれど、どうせこれも彼奴の嘘だ。
タチが悪い。
その一言で、俺がどれだけ嬉しく思うのか、知りもしないでさ。
「.........また嘘？」
「違う。今回は本当。」
「嘘だ。」
「本当だって！...まぁ、男からの告白なんて嬉しくないだろうけどさ、考えといてよ。
返事。...無事に、帰ってくるから。待ってて。」
突然現れて、突然告白して。
それだけを伝えて、彼は去って行った。
考える必要なんて、無いのに。
そんなもの、YESに決まっているだろう。
彼奴からの告白が、嬉しくない訳がないだろう。
だって、ずっと好きだったんだから。
思っていたよりも幸せすぎる出来事に思わず緩んだ頬を元に戻して、彼が帰ってくるのを心待ちにしながら、監視室に戻った。
＿＿＿ﾋﾟﾋﾟｯ＿ﾋﾟﾋﾟｯ＿＿
あれから何時間経っただろうか。
監視室に機械的な音が響いた。
インカムの電源を付けて、それに応じる。
相手は、きりやんと一緒に前線に出ていたシャークんだった。
「スマイルッ、きりやんと、連絡が繋がらない！」
「え、」
「そっちで繋げられないか？もしかしたら...、」ﾌﾟﾂｯ
シャークんの言葉を無視して、急いできりやんにインカムを送る。
偵察機を回して、捜索して。
彼にインカムを送って、送って、送って。
それでも。何度やっても、彼にインカムが繋がる事はなかった。
大丈夫、ただ、インカムが壊れただけかもしれない。
ただ、インカムを落としてしまっただけかもしれない。
ただ、インカムに出る暇がないだけかも。
いくら自分を落ち着けようとそんな事を考えても、ざわつく気持ちは、抑える事が出来なかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
思っていたよりも長くなってしまった...。
次で終わりますので！！
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作者名：ローゼ | 作成日時：2019年4月14日 22時
