JUMPの新メンバーは、男装がーる。３

episode＊１２２ ページ38

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(( Kei side ))





『こんにちは！
コンサートは楽しんでいただけてますかー？』








パッとついたスポットライトが
Aに当てられた。



ファンの子たちはザワザワとしていて、
“誰？”とかそういう声が聞こえる。








『突然 出てきて“誰？”って感じですよね。
実は私から、大事な発表があります。』








モニターにはドアップのAが映っている。



目を閉じて、
大きな深呼吸を一度した。






目を開け、意を決したような表情になった彼女は、震える声で言葉を発した。








『私…いや、僕 相田燐は女の子です。

本名は相田A。
ずっと黙ってて、ごめんなさい…！』








Aは思いっきり頭を下げた。


その瞬間、“えぇーーっ！”という声が会場に響いた。







“嘘でしょ…！？”


“相田ちゃーん！”


“イヤだよー！”



客席からはファンの子が叫ぶ声。

泣いている子も中にはいた。






Aは人気だから、
相田担の子はたくさんいると思う。

だから、ショックは大きいだろう。









そして、追い打ちをかけるように
Aはもう一言 言った。








『そして、私は……

ジャニーズ事務所を辞めます。』





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