68話 ページ22
ポートマフィアに戻ると、楓が執務室の前に居た。
「A様!おかえりなさいませ!全て準備は整っています。」
『ありがとうね。』
扉を開こうとドアに手を掛けようとした時に、不意に楓が言った。
「A様、忘れないでくださいね。私はいつでもA様の見方ですから!」
黒いショートの髪がふわりと揺れ、まっすぐな瞳が私に向けられた。
『、、ありがとうね』
バタン
別にポートマフィアを騙している訳ではない。
でも、ドス君に絆されてしまった、ドス君に特別な感情を抱いてしまった。
感情を抱くこと自体は、裏切りではない、、
、、、本当に?これは、、裏切りじゃないの?
このどうしようもない申し訳なさが私の中でぐるぐるまわる。
気持ち悪い、全て吐き出してしまいたい。
ソファーに体を預ける。
きっとドス君に会えば、この不快感もどうにかなるのかな、、
『、、早く、、会いたいよ、、』
呟いた言葉は誰に拾われることもなく、外からのパソコンの音に掻き消された。
____________
楓side
大切な人だから。ずっと側で見てたから分かるんです。
A様に大切な人ができたんだって、、
A様が帰るとき、嬉しそうな目をするようになったから、。
他の黒服には分からないくらい少しだけど、そばで見てきた私だから分かる、心の底から幸せなんだって、。
A様は優しすぎるんです、ポートマフィアに合わないくらい、、
裏切り者の始末をするとき、誰かを陥れるとき、A様の瞳が、苦しそうに揺れること知ってるんです。
私じゃ、A様の力にはなれないから、。
その人が敵であっても、味方であっても、どっちだっていい、、
______どうか、A様を救って。
私が、A様に救われたように。
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楓ちゃんは、重度のAちゃんオタクであると同時に、Aちゃんのことをとても大切に思ってます。
めっちゃ一途!!!
akaring
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akaringo(プロフ) - 真夜さん» コメントありがとうございます!!大好きな作品なんて光栄です!! (5月8日 0時) (レス) id: 4f382ebc4e (このIDを非表示/違反報告)
真夜 - 最後の『О, как я счастлив.』の意味を調べて一人で喜んでました。大好きな作品です。完結おめでとうごさいます。 (5月7日 18時) (レス) @page28 id: b9cec51391 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - ああああああああああああ好きです好きです好きです好きです好きです!!!!!!!!!最高すぎます!!!!!主様ありがとう!!!!!!! (4月16日 18時) (レス) @page24 id: 0417e46c9c (このIDを非表示/違反報告)
akaringo(プロフ) - リムル=テンペストさん» コメントありがとうございます!こちらこそこの作品を読んでいただきありがとうございました!☺️ (4月13日 16時) (レス) id: 4f382ebc4e (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - 一気読みしました最高でした 書いていただき有難う御座いました (4月13日 16時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akaringo | 作成日時:2023年10月22日 16時