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49話 ページ1

『ただいまドス君』



「おかえりなさいAさん」



『何もしないでって、言ったのにね、』


とぼけるドス君に銃を向ける。






 

ド「なんのことですか?」



『分かってるくせに、』


『組合が動き出した。人虎の情報を流したのはドス君だよね』



ド「よくお分かりで、」


ド「では、あなたは僕を殺しますか?」


どこか余裕を感じさせるような口調でドス君は微笑んだ。





『本当は殺さなくちゃいけない、でもまだこの事に気がついてるのは私だけ、』


『やめてくれないかな、こんなこと、、

私、ドス君のこと殺したくないよ?』


何故だろう、語尾が震えてしまった。

ドス君はいつもと変わらない様子でこちらを見ている。


ド「知っていますよ、あなたが僕のことを殺せないことも、貴方がその異能力に苦しめられてきたことも」



『だったら、、なに?』


ド「僕は、異能力のない世界を作ります。」



今、なんて、、、

異能力がない世界、、?


そんなの出来るわけない、、


ド「白紙の文学書です。あの本を使って、僕は異能力者のいない世界を作ります」


『でも、、、私はポートマフィアを裏切れない、、』


ド「それも知っています。」

『じゃあ「貴方は何もしなくていいんです。

全てが終わったら迎えに行きます。」



ドス君は私の頭をそっと撫でると玄関まで向かった。


『ちょっと、まって、、、ねぇ、、ドス君!!』


呼び止めようとしても、足が震えて動かない。


『置いてかないでよ、一人にしないでよ、ねぇ、、ねぇってば!』


ド「しばらくのお別れです」



バタン



無機質なドアの閉まる音がやけに大きく響いた。


『ッ、、なんで、、』



ドス君のいなくなった家はやけに大きく、冷たく感じた。

50話→



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akaringo(プロフ) - 真夜さん» コメントありがとうございます!!大好きな作品なんて光栄です!! (5月8日 0時) (レス) id: 4f382ebc4e (このIDを非表示/違反報告)
真夜 - 最後の『О, как я счастлив.』の意味を調べて一人で喜んでました。大好きな作品です。完結おめでとうごさいます。 (5月7日 18時) (レス) @page28 id: b9cec51391 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - ああああああああああああ好きです好きです好きです好きです好きです!!!!!!!!!最高すぎます!!!!!主様ありがとう!!!!!!! (4月16日 18時) (レス) @page24 id: 0417e46c9c (このIDを非表示/違反報告)
akaringo(プロフ) - リムル=テンペストさん» コメントありがとうございます!こちらこそこの作品を読んでいただきありがとうございました!☺️ (4月13日 16時) (レス) id: 4f382ebc4e (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - 一気読みしました最高でした 書いていただき有難う御座いました (4月13日 16時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:akaringo | 作成日時:2023年10月22日 16時

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