Happy Valentine_剛典Ver.

の ページ3

ただの“幼馴染み”なんて。
そんな簡単な言葉で
まとめれたら良かったのに。









そう後悔しながらも、
ここ何年もお話してなかった
たーくんとのLINEを開く。









まだ、変えてないかな？









すこし
不安になりながら
LINEを送る。









たーくん、お久しぶりです!
久しぶりに、バレンタインデーの
チョコ渡したいんだけど
今日会えますか?









どこか
敬語になってしまう。









LINEを
送ってまだ明るいうちに
家に帰っていれば
通知を知らせる音がなり
LINEをひらく。









たーくん久しぶり。
ごめんね、今日は
帰るの遅くなると思うから
会えないと思う。









なら、いつ会えそう??
忙しいのは分かってる…。
ごめんね。









会えないと聞いた時。
あぁ。やっぱりそうか。









なんて思ってしまう。
LINEを送れば
そのまま既読がついて









たーくんこれから、しばらく
映画の番宣とか撮影とかで
忙しいから、まだはっきりとは何も言えない…。

本当に、ごめんね。









文面から、
どこか懐かしい
申し訳なさを感じて
切なくなった。









そっか!
ごめんね、なら扉にチョコを
かけときます!









そうやって
LINEを送った後
私は、また前を向いて歩き出す。









幸せな。
夢を持った恋は今日まで。









だから、私の長い恋は
もう終わり。









最後に会うこともなく
終わったことにも。









どこか
付き合えるんじゃないか。って
期待してた心も。









すべてが、
重なって苦しくなった。

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