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インターハイ全国大会



稲荷崎高校は準優勝だった。




決勝戦、あと一歩、あと一点届かず、稲荷崎高校は負けてしまった。


『……ッ、お疲れ様です!』


泣くのはウチの仕事やない。ウチはサポートしただけや、泣くなや。


コートから戻ってきたみんなを見る。悔しそうだけど、どこか嬉しそうで。だからこそ、優勝してほしかった。この人たちならどこまでも行けると思ったから。



侑「……ごめん。」

『ぇ、何が、ですか?』

侑「優勝できんかった。あんとき、言うとったやん。反省してるならインターハイで優勝してくれって。」


あぁ、そんなことも言ったな、と思って、大声で笑った。そんで泣いた。



赤木「なんや、Aが壊れた。」

アラン「笑ってんのか泣いてんのかわからんなぁ」

『だってぇ、侑さんが、ふふっ。侑さんがぁッ!』

治「こりゃ本格的にあかんな。」


泣きやめ〜とあらゆる人から頭をぐりぐりと撫でられる。



あぁ、この人たちとここに来れてよかった。


マネージャーになれてよかった。

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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時

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