もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】 (ページ16)

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『そんなことがあって、東京にはいけない。行ったら父親がいるかもしれないし、梟谷のみんなに合わせる顔もないから。』

だからごめんね、と日向に言う。

昼休み、日向になら言ってもいいかなと思い、過去のことを打ち明けた。

日向「……そんなことがあったのに、変に誘ってごめん。」

『謝らないでよ、こっちこそ、この前は急に逃げちゃってごめん。』

日向「……でも、やっぱ、部活にはきてほしい。俺のわがままだけど、せめて谷地さんが入部するか決めるまででもいいからさ！それでダメだったら俺も諦めるよ！」

『うーん……日向くんは、さ、なんでそんなに俺を誘うの？』

首を傾げて日向を見る。

日向「俺さ、友達でバレーボールをやってる人がいるんだけど、その人もバレーボールが別に好きな訳じゃないんだ。でも、いつか、もう一回がない、負けたら終わりの試合をやって、そんで、楽しいって言わせたいんだ。」

だから、Aにもバレーボールは楽しいって、言わせたい。

『……日向くんは、まぶしいね。』