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インターハイの予選が始まると、父さんは毎試合見に来ていた。
レギュラーメンバーの代わりで少ししか出ていないことに不安を持ったのか、家ではまた怒鳴られてしまった。
「次試合に出た時には爪痕を残せ。ベンチ入りで満足をするな。」
何を言っているんだろう、この人は。
だんだんわからなくなってきたと同時に、申し訳なくなってきた。
俺よりもバレーボールが好きなのに、ユニフォームさえもらえなかった3年生
こんな俺と一緒にゲームをするチームメイト
1週間はまともに眠れてなかったと思う。
寝ようとしても、
バレーボールが床をバウンドする音が、
試合終了を促すホイッスルの音が
頭から離れないのだ。
そして
インターハイ予選準々決勝
俺はコートからいなくなった。
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作者名:ましあ | 作成日時:2024年2月29日 19時