もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】 (ページ12)

今日:69 hit、昨日:139 hit、合計:109,881 hit

3.2 ページ12

朝５時前には起きて、ランニング、その後準備をして、通学。
朝の７時からは部活の朝練が始まる。

授業中はなるべく寝ないように頑張った。
家では勉強時間が取れないから。
成績が下がったら、バレーボール部のみんなに迷惑がかかるから。

昼ごはんは、父さん指定のメニューを残さず食べる。タンパク質がどうとか、俺にはわからないが、きっとアスリート向けのメニューなのだろう。

授業が終わるとすぐ部活へ行く。
部活が終わったら自主練をする。

早く帰ったら自主練をサボるとはやる気がないと怒鳴られ、遅く帰ったら遅い、トレーニングが遅れると怒鳴られる。ならば少しでも長く学校にいたかったのだ。

ベットに入るのは日付が超える頃。
学校の課題なんかがあれば1時や2時まで起きる。

そしてまた朝の5時には起きなければならない。

……最悪な時には父親に殴られることもあった。

木兎「Aー！ちゃんと寝てるか！？隈ひでぇぞ！？」

赤葦「デリカシーもくそもないですね。」

木葉「でもたしかに大丈夫か？無理するなよA？」

ほんとは、入学した時からずっと左膝が痛むことも

父親の機嫌が悪い時は殴られることも

今日もまともに寝れていないことも

全部話したかった。

でも、心配してほしくなくて……

『……はは、大丈夫ですよ。ちょっと課題が終わらなくて。』

なんて、嘘をついてしまったのだ。