40,新たなる刺客 ページ43
〜 鶴丸国永 side 〜
時間差行軍が落ち着いてからしばらく経ち、桜の花弁も徐々に増えてきていた。
燭「もうそろそろかもね。」
鶴「伽羅坊……!」
もうすぐ、もうすぐで……。
山「な、なんだあれは!」
山姥切が空に向かって叫んだ。
みんなで視線を上げると、底には青い稲妻がビリビリと音を立てて光っていた。
三「あれは、もしや…。」
三日月がそういった瞬間、俺達のすぐ近くに青い雷が落ちた。
三「…お前達、検非違使、だな。」
燭「そうか、僕達がこの時代に長く居座っていたから、嗅ぎ付けてきたんだね。」
ただならないオーラを醸し出すそいつらは、迷わず俺達を襲ってきた。
カキンッ カンッ カンッ
ザシュッ
鶴「うっ、…ぐっ、」
つ、つよい…。
さっきの奴らよりも全然強いぞ、こいつら。
燭「はぁ、はぁ、かっこよく、きめたいよねっ!」
カキンッ
ドンッ
燭「うっ、…はぁ、はぁ。」
検非違使に蹴られた光坊が、俺のすぐそばに飛んできた。
鶴「光坊!大丈夫か!」
燭「ぼくは、大丈夫だ…。それより、主が、あぶない!」
あいつの方を見ると、検非違使が1体あいつに向かっていた。
バッ
俺はすぐに、そいつを食い止めた。
ガキンッ
鶴「っ……重い…。」
力いっぱい振り絞り、刀を跳ね返す。
しかし、いくら跳ね返しても、相手には何もダメージはない。
すぐにまた攻撃してきた。
ガキンッ ガンッ
刀が交わるたびに、鈍い音がなる。
刀身も、俺も、ボロボロだ。
このままじゃ、おれ、やばいかも…。
そんなとき、俺のすぐそばで桜吹雪が舞い上がった。
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時