元刀剣女士が審神者になる【刀剣乱舞】 (ページ41)

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38，組紐ページ41

戦闘服に着替え、髪を団子にして上げる。

昔、鶴丸から貰った赤い組紐を手に取り、髪に結んだ。

この組紐を身につけるのはこの体になって初めてのこと。

やっぱりこの体になって、怪我することも増えた。
唯一ある刀剣時代にここにいた証だから、念の為大切に保管していたんだけど、今日は気合を入れるためにつけることにした。

これをつけている以上、しっかり役目を果たさなければ。

山「主、準備出来たか？」

「うん、今行くね。」

転送装置で、伽羅ちゃんが折れた時代へと到着した。

鶴「作戦通り、ふた手に分かれるぞ。」

私と薬研と鶴丸、山姥切と三日月と燭台切に分かれた。

私達は薬研の記憶を元に、伽羅ちゃんの本体を探し、再生する。

あとの三人は、私達に敵が来ないように差行軍を倒す。

薬「大将、こっちだ。」

薬研についていき、木が生い茂った所にたどり着いた。

薬「この辺りで大倶利伽羅は折れた。どこかに本体があるはずだ。」

鶴「探すぞ！」

3人で茂みの中を探し回った。
幸い、まだ差行軍は私達の存在に気づいていないみたい。

かすかな霊力を頼りに、探す。

そしてついに見つけた。

「あった！大倶利伽羅の刀だよ！」

しかしその時、丁度敵もこちら側にやってきた。

私の前に2人が立ちはだかる。

薬「大将は早く再生の義に入ってくれ。ここら俺達に任せろ。」

「でも、」

鶴「いいから早く！」

「…わかった。」

伽羅ちゃんの本体に触れる。やはり折れて、所々破片がなくなっているぶん、少しでも動かすと、霊力が薄くなる。

この場でするしかないか。

私は刀の前に座り、大倶利伽羅の刀に霊力を込めた。