36,お礼の花冠 ページ39
仕事も一段落して、息抜きにその辺りを歩いていると、鶴丸とばったり出会った。
「鶴丸さん、先日は手入れをさせてくれてありがとうございます。」
鶴「……光坊に何度も言われて仕方なくだ。俺はお前のことを信じない。絶対な。」
「はい、わかってます。でも、以前よりも元気になったみたいでよかったです。今後も期待してますよ。」
この間初めて鶴丸に出陣してもらった。
わかってはいたが、やっぱり強い。
流石、初期太刀で最大練度の彼だ。
鶴「…勝手にしろ。」
鶴丸はまた、すたすたと歩いていってしまった。
「やっぱり鶴丸とは無理なのかな…。なんでか、敬語になっちゃうし、彼の前だと。」
やっぱり伽羅ちゃんのことがあるから、私も私で、少し引き気味になってしまう。申し訳なさで。
?「あるじさま!」
「ん?おぉ!今剣!」
庭から飛び込んできた今剣を抱きかかえる。
今剣は、この間、破壊された刀も本体があるならもとに戻るのではないかとやってみた時に、本当にもとに戻ったのだ。
岩「今剣は元気だなぁ!」
「岩融も、一緒に遊んでたの?」
今「はい!あるじさま、これどうぞ!」
渡してくれたのはシロツメクサで作られた花冠だった。
今「ぼくをたすけてくれたおれいです!また、いわとおしたちとはなせるようにしてくれて、ありがとうございます!」
「今剣、ありがとぉ〜!!嬉しいよ!」
やっぱり短刀の可愛さは偉大だ。
どんな悩みも飛んでいく。
本当に戻ってきてくれてよかった。
「…あ!そうだ、これなら。」
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時