11,夕飯 ページ14
とりあえず全部屋回り終わったけど、やっぱりまだ大広間には数人しか居ない。
あ、でも、粟田口の子たちが思ったよりも来てくれてる。良かった。
そろそろ時間だし、先に運んでおこうかな。
厨に入り料理を注いでいく。
全員分注ぎ終わった頃、まんばちゃんが私の隣に来た。
山「これあっちに持っていけばいいのか。」
「え、うん。ありがとう。」
…手伝ってくれるんだ。
少し驚いたが、何より嬉しかった。
「よし、準備完了!私はどうしようかな。」
一緒に食べるのは…まだ早いかな。
ここに来たみんながみんな、私に気を許したからってわけじゃないもんね。
「あの、みなさん。もう食べて大丈夫ですよ。」
薬「お前はどうするんだ。」
「私はこっちで食べます。まだ私の事怖いって思ってる人もいると思うので。それでは。」
会釈をして、襖を閉めた。
少し耳を澄ましてみれば、いただきますと声が聞こえてきた。
でも、やっぱり思うように会話は弾まないみたいだ。
この食事がきっかけで少しでもみんなが明かるくなったらいいなって思ったけど、まだこれからかな。
とりあえず、食べてくれて良かった。
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時