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30,隠された傷 ページ33

少し戦っているだけでも、どんどん体力が消耗していく。

そんな中、ふと力を抜いた隙に袖がめくれて見えた腕に刃が当たった。

「いっ、くそっ。」

ザシュッ

「はぁ、はぁ、さっきのが最後かな。」

燭「そうみたいだね。」

山「みんなは大丈夫か。怪我はないか?」

薬「あぁ、このくらいの敵、どおってことない。」

へ「主は大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫だよ。」

とりあえず霊力で、傷が見えないように隠した。
みんなにバレたらまた心配かけてしまう。
衣装も汚れてしまうしね。

山「それじゃあ帰るぞ。」


私達は桜の花吹雪に包まれた。



戻ってみれば、大広間にみんなが集まっていた。

五「主様〜!」

「おぉ、五虎退、他のみんなもどうした。」

乱「ほんとに心配したんだからね!怪我してない?大丈夫?」

「大丈夫だよ乱。他のみんなも心配してくれてありがとう。」

一「疲れましたでしょう。お茶を入れましたから、皆さんどうですか?」

燭「いいね。確か、昨日の煎餅が余ってた。お茶としようか。」

山「まず着替えろよな。」

「そうだね。それじゃあ着替えてくるね。」

大広間を出てすぐにある人と出会った。

「三日月さん!出てきてくれたんだ。ありがとう。岩融さんは?」

三「…部屋におるぞ。」

「そっかそっか。今日の夕飯一緒に食べる?それとも、まだ難しいかな。」

急な進展にウキウキしていると、三日月に急に腕を掴まれた。

「えっ…どうしたの?三日月さん。」

三「怪我、しているのではないのか?なぜ嘘をつく。」

「…嘘?ついてないよ。ほら。」

袖をめくってみせる。霊力で隠されているから、傷は見えない。

「大丈夫だから。ね?それじゃあ夕飯待ってるね。他のみんなにもよろしく。」

少し小走りで部屋に戻った。



誰もいないことを確認してから霊力を解く。

少し大きめの傷があらわになった。

痛みは霊力では消せないからずっと感じてはいたが、傷を見ると痛みが増す気がする。

とりあえず手当して、着替えるか。

私は刀剣男士と違って手入れができるわけではないから、傷を隠すことしかできない。

余計な心配もかけたくないし、まだ私が出陣しないわけにはいかないから。



しばらくこの傷は隠さないとだな。

鍛錬もしていかなきゃ。

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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時

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