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サクラスタンプ(燭台切光忠) ページ10

小さな背中に隠れて顔を出す小さな女の子

とても小さくてそれこそ壊れてしまいそうで少しだけ悲しくなった


「え?ソフトクリーム?」


「はい!どうか、もう一度お作り頂けないかと」


「A殿は悪くないのです!知らずとは言え話しかけたこのお供が…っ」


「まって、まって。ちゃんと作るから一旦、落ち着こうよ」


人の扱いには不慣れな僕らが人の子の考えを理解するのは難しいこと

知らないうちに怖がる事をしてるかもしれない


「み"ったん…ごめなさいぃいぃ」


「OK。Aちゃん、今度は一緒に作ろう」


「う"ん?」


「燭台切殿ーっ!」


「恩にきりまするーっ」


「一緒に作って、食べようか」


「おこてない?」


「勿論」


それだけの事を本当はしているんだから


「ありあとー」


笑顔を見せてくれるだけ有難いと僕は思う


「《徳》を積む理由ですか?」


「そう。三日月さん達は何か知ってるみたいだけど…」


「何故、お知りになりたいのですか?」


必死に頑張る姿は愛らしく健気で愛でたくなる

けどあの子がそうまでする理由をしらない

《そうしなければ》と言う考えに至る環境ってどうなんだろうか?


「…どうしてかな」


「?」


「…僕らが知る時代よりうんと発達したと聞いてるのに《頑張りすぎ》ているように見えたのかもね」


ただ、素朴な疑問のつもりだった


「よろしければ、お供も聞きとうございます」


「話てくれるなら誰にも言わないし、無理に話してくれなくてもいいよ」


「本来なら話すべき内容ですので…」


こんのすけくんは全部、教えてくれた

彼女の誕生から生い立ちまで

死ぬ瞬間に何を考えていたのかも全部


「親との縁は斬れても、生前の業は償うのが本来あるべき姿なのです」


「Aちゃんの業って」


「それは《親より先に旅立ってしまった》業。其処だけはどうにも出来ない…石を積み続けるしか方法はなく」


三途の川を渡れないまま、地獄へ


「親より、というのは子が親より《徳》が有るか無いかで決まり…」


墜ちるはずだったらしい


「《徳》とは感謝されること、愛されること、慈しむこと…主に良き心を指すのです」


それをこんのすけくんが引っ張ってきたとか


「何故、こんのすけ殿はA殿の為に其処までなさるのでしょう?」


「わたくしは獣神」

「なんと」


「じゃ、《こんのすけ》とは違うんだね?」


思っていた以上に壮大な話なよう


「狐の末席に辺ります」

.

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設定タグ:刀剣乱舞 , 幼女 , ほのぼの   
作品ジャンル:アニメ
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夢ぽてと(プロフ) - 清藤〇さん» コメントありがとうございます!亀更新ですが、頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: dc72360ccd (このIDを非表示/違反報告)
清藤〇(プロフ) - 定期的に読み返すほど好きな作品です...久しぶりに更新されていて歓喜でした。体調にお気をつけてこれからも更新待ってます! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 71409fbe97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢ぽてと | 作成日時:2018年11月8日 15時

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