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サクラスタンプ(三日月宗近) ページ6

「どれ、すたんぷをやろう」


「じーのおてつあい、Aしてない?」


「そんなことはないぞ」


歌仙がポイントカードを作ろうと言い出して直ぐ、サクラスタンプが一人一人に配られた


「Aがこうしてじぃの膝の上に乗ってくれるだけで嬉しいもんだ」


「じーのおてつあいしてるー?」


「うむ。実に良い働きをしているぞ?」


お手伝いが出来たら印を押すそうだ

お手伝いの識別は個々で良いという


「ふへへっ!うれしっ」


人を憎むのも疲れるものだ

日を追うことに己の未熟さを突きつけられ、思い知らされる日々だった

その度に自分は正しいと言い聞かせていた


『よし、なら賭けをしよう』


なんならもう、折れても構わぬと

本丸と共に無へ還るのも悪くないと考えていたのだ


『厚樫山へ行き、ここへ戻ってこい』


物言わぬ本来の姿へ


『無事帰還したのなら認めてやろう。俺たちの憎しみも一旦水に流すと誓おう』


戻るつもりだった

女童が何処へ行こうと止めはせぬ

厚樫山へ捨て置き、終えるはずだったのだ


『こうして会うのは初めてだな!三日月の』


『あなや』


『驚いたかい?』


まさか本丸へ帰ってくるとは想定外だ


『あぁ、驚いた』


しかも鶴丸国永がAを脇に挟んでやって来た


『お姫さんがな?落とし穴落ちてしまって、伸びたんだ』


なんでも、落とし穴に落ちたところ鶴丸国永の本体が穴につっかえ、首を閉めたらしい


『それで顕現したってわけさ』


そんな馬鹿な、とは言えず

ぐうの音もでなかった


「Aや」


避けていた関係を取り繕うのに皆、時間を要し

つまるところポイントカードは《繋がり》を作るきかっけの餌だといえる


「また、俺の相手をしてくれるか?」


「うん!!Aね、じーだいすきなのー」


「そうかそうか」


漸く、繋がり始めた


「じぃもAが大好きだ」


俺は賭けに負けた

憎み続けて良いことなど無いというのに、つまらぬ意地を張った

所詮人から産み出された付喪の神だったと言うわけだ


「でもいっとーはくにながー」


「あなや」


「あなやー」


単純で結構

俺はこれで良かったと思っている

先の無い闇に居続ける重圧よりも人の子を愛でる方が性に会う


「おや、ひなたぼっこかい」


「まぁな」


「ちゃぁおいしー」


「僕も一緒していいかな?」


「いーとも!」


今は折れてしてまうのは惜しい


.

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設定タグ:刀剣乱舞 , 幼女 , ほのぼの   
作品ジャンル:アニメ
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夢ぽてと(プロフ) - 清藤〇さん» コメントありがとうございます!亀更新ですが、頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: dc72360ccd (このIDを非表示/違反報告)
清藤〇(プロフ) - 定期的に読み返すほど好きな作品です...久しぶりに更新されていて歓喜でした。体調にお気をつけてこれからも更新待ってます! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 71409fbe97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢ぽてと | 作成日時:2018年11月8日 15時

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