花のち晴れ 〜不器用な彼の婚約者です〜

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音『電話嬉しそうだったね』

「お友達からの連絡で」

音『英徳の人？』

「うん」
「実は今日の放課後にね、やっと彼に会えるの」

音『彼って婚約者の？』

「うん笑」

音『日本に帰ってきてからまだ会ってなかったの？』

「実はね、まだ私が日本に帰ってきてることも伝えてないの」

音『え？なんで？』

「サプライズで自分から会いに行きたくて」
「って言っても、1人勘が鋭い友達がいるからその子にだけは伝えてるけど」
「でも、彼には秘密にしてもらってるの」

音『彼のこと大好きなんだね』

「え？」

音『すっごい幸せそうだもん』

「え〜、顔に出てた？恥ずかしい」

って、恥ずかしそうにしてて、きっとこんな子がモテるんだろうなって思った


音『Aちゃんの気持ちなんかすごいわかる』
『私も、天馬くんに会えるってなると嬉しいもん』

「天馬くん？」

音『あ、さっき言った私の婚約者の彼』


「英徳に通ってる方？」


音『実はね、私の婚約者、馳天馬くんって言って桃乃園学院の生徒会長で』

「あ！天馬くんって馳さんのお家の！だから名前聞いたことある気がしたのね」

音『知り合いだったりするの？』

「小さい頃に確か数回会ったことがあるかなってくらいなんだけどね、あんまり覚えてないなー」
「でも、馳さんのお家とはお父さん同士がたしか仲良しだったような」


音『そうなの！？じゃあもしかしたら私たちも小さい頃に出会ってるかもね笑』

「そうだね笑」
「なんか、素敵だね笑」

そうやってまた彼女はかわいく笑った

音『そういえば、Aちゃんの婚約者の彼は英徳学園の人？』

「うん」

音『そっか、同じ学校なんだ〜いいね』

「今度、音ちゃんに紹介するね笑」
「あと、幼なじみもいるからそのみんなも笑」

音『幼なじみもいるんだ〜楽しみにしてるね笑』

「うん笑」

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