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高3になって、
本格的に受験モード。
さすがにこの時にはもう、
彼女のことが好きだと自覚してた。
でも、受験期だしこの気持ちは心に秘めてた。
夏休みが来た。
「夏期講習ツラいよー、」
「後輩が彼氏とデートばっか行ってるのをわざわざ報告してくるんだよほんとにひどい笑」
「でも、受験頑張ってくださいって毎回最後に送ってくるから怒る気も失せるよね笑」
彼女は色んな人から好かれる性格をしてる、
だからこうやって後輩からも大人気だ。
『その後輩のことめちゃめちゃ好きなんじゃんA』
「まぁそうなんだよねー、笑」
この時にはもう呼び捨てだったか、
まぁ俺はずっと慧くんだったけど。
そういえばこんな話をしてる時に、気になって聞いたことがあった。
『Aはさ』
「ん?」
『彼氏とかいないの?』
この時期に聞くことかって感じだけど、つい
「残念ながらいないよー、1年のときに別れたっきりかなー笑」
「てか、いたらデートのひとつやふたつ受験期でもしてるよー」
『まぁそうか笑』
「そーゆー慧くんはどうなの?」
『どうって?』
「彼女、いないの?」
『あー、俺?』
「聞いたからには答えてもらわなきゃね笑」
『いないよいないいない笑』
むしろ、この時とか彼女できたことなかったし。
「ほーほー、じゃあ仲間だね私たち」
『そうだね笑』
冬を経て、
受験期も過ぎた。
お互い、行きたい進路の大学に合格した。
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作者名:じゃむ | 作成日時:2019年12月1日 20時