51曲目 ページ21
Aside
あれから10分くらいすると覚束無い足取りで部屋に戻って行った三郎。
一郎も二郎も、たまにこうやって寝惚けながら甘えてくる時がある。
勿論、そんな可愛いお願い聞かない訳がない。
可愛いなぁ…と余韻に浸っていると、ふと、そう言えば、と思い布団を軽く叩いて名前を呼ぶと返事が無い。
…もしかして。
左馬刻｢…すー…すー……｣
『だと思った』
布団を捲ると目を瞑って小さく寝息を当てる左馬刻。
嘘でしょ…いつ帰るんだよ…。
いつ起きるかなと左馬刻の顔を見る。
『…睫毛なっっが……抜いたろか…』
一体こいつの顔面はどうなっているのか。と思うくらいサラッサラな肌と整った鼻になによりバッサリ生えた睫毛。
幼い寝顔に手を伸ばし、両頬を手で挟む。
『っ…ぶっ…くくっ…ブッサイクな顔…』
こうゆう顔をさせると余計面白いのは元が美人だから余計だと思う。
左馬刻｢んぁ…？｣
『あ、起きた』
左馬刻｢…なに人の顔見て笑ってやがる｣
『いや、変顔させたら思ったよりブサイクだったから』
そう言うと舌打ちをして布団から出る。
かっっっわいくない奴だな……
『っていうか、いつまでいるの？』
そもそもほんとに何しに来たの？
そう言うと、急に立ち上がって何故か口篭る左馬刻。
左馬刻｢…別に、なんていうか、｣
『は？なんて？？』
左馬刻｢〜〜〜っうっせぇこれでも食っとけ！！！｣
『ぶっ！』
顔になにかぶつけられたと思えば、ピンクの四角い箱が床に落ちる。
『った……、なにこれ…？』
拾って開けてみると、中には可愛い色のマカロンが並んでいる。
……ん？ほんとになにこれ？？？
左馬刻｢あ？女はこうゆうの好きなんだろ？
まぁ、この前の、詫びっつーか…あの後、理鶯に怒られてよ……｣
この前の詫びと言われて思い付くのは銃兎さんの家に泊まったあの時。
…だから、そのお詫びにこんな可愛いマカロンを渡しに来たと。
『っあははは！！ひーー！なにそれ！！めちゃくちゃ可愛いじゃん！』
こんな可愛いもの左馬刻が買ったのを想像すると笑いが止まらなくなり、お腹が痛くなる。
左馬刻｢いらねぇなら返せ！！｣
『い、いるよ！』
左馬刻｢ふん、素直に貰っときゃいいんだよ｣
『ふふ、ありがとう左馬刻』
一郎達と食べるね。
と言うと、頭をぐしゃっと撫でられ、てめぇにやったんだから1人で食え。と言われ、そのまま部屋を出て行った。
その時の左馬刻の顔が真っ赤で不覚にも可愛いと思ってしまったのは気のせいだと思いたい。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←50曲目
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
@がーな(プロフ) - 初めまして！めっちゃくちゃ面白くて、続きが待ち遠しいです！！これからも頑張れです！！ (2022年3月21日 10時) (
レス) id: ab96b69a73 (このIDを非表示/違反報告)
作者の者(プロフ) - もう…更新しないんだろうなぁ… (2021年8月29日 15時) (レス) id: 2694ed84e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました！！めっちゃ続きが気になります！！更新頑張ってください！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆあ - とても面白いです！更新頑張ってください。 (2020年8月11日 23時) (レス) id: 40c0d023cb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はよはよ更新！ (2019年9月25日 17時) (レス) id: d201cc0d11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽちねこ | 作成日時：2018年6月20日 20時
