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40曲目 ページ1

一郎side


「まだかよ…」

昨夜はかなりの大雨で、昨日からAがヨコハマの入間銃兎の所に泊まっていた。

左馬刻じゃないからまだ良いものの、相手は悪徳警官。何をしでかすか分からない…。


二郎と三郎は今も部屋で寝ている。

…ま、休日だから起こさないでいてやるか。


1人でどうしようもなく落ち着かないでいると玄関が開く音が聞こえる。


『おっ、ただいま一郎〜!!』

「うおっ!!」


顔を見るなり鞄を放って抱き着いてくるAに後ろに何歩か下がるが、しっかりと抱き留める。


「おかえりA。大丈夫だったか?」

『あ、う、うん!大丈夫だよ!』

少し喉が詰まったAにもう一度聞き返すと大丈夫だって!と言われ気にしすぎか…と思いながら小さな体を強く抱き締める。

その瞬間、自分の家のモノじゃない上品なシャンプーの匂いが鼻を掠める。


「…風呂もう1回入ってきてくれ」

『え!?私臭いの!?』

「いや、そうゆうことじゃな」
『ちょ、今すぐ入ってくる!!』


そうゆうことじゃなくて……。

勢いよく離れ風呂場へと走っていったAに伸ばした手は虚しくも空を切る。


パタパタと俺の隣を通り過ぎる時にふと嫌な匂いを感じる。

今、あいつの煙草の匂いがしたのは気のせいか…?


「…いやいや、ないだろ。」

こんな馬鹿馬鹿しいこと考えんのは辞めよう。
左馬刻と一晩Aがいたなんて考えたら血反吐が出る。


「…いっ、てぇな……」

無意識の内に唇を噛み締めていたのか痛みが走り、舐めてみると血の味がして、口を切ったのがわかる。




それから出てきたAの髪をいつものように乾かし、他愛のない話をする。

「そういえば、昨日ストーカー被害にあってるっていう男が来たんだけどよ」

『へぇ、一二三くん思い出しちゃうね…』

「それが伊弉冉一二三と同じ系列の店のホストらしくて…俺達の顔も調べ尽くしたのかこの前三郎が女装して彼女のフリしても全く効かなかったんだよ」

『え、三郎の女装……?今度やってもらおう…

ねぇ。それって、私の顔も調べてる感じ?』


コトっと机にコーヒーを2つ置いてくれるAにお礼を言い手に取り一口飲む。


「いや、Aの事まで知らなかった感じだったな」

その一言を聞くとうむ…となにか考える仕草をする。
その一つ一つの行動が可愛すぎて叫びたくなる。


俺の姉が世界一可愛い…!


だが、口を開いて言った言葉はまた俺達が不安になる要素しかなく、




『その彼女のフリ、私しようか』

「…勘弁してくれ」

41曲目→



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@がーな(プロフ) - 初めまして!めっちゃくちゃ面白くて、続きが待ち遠しいです!!これからも頑張れです!! (2022年3月21日 10時) (レス) id: ab96b69a73 (このIDを非表示/違反報告)
作者の者(プロフ) - もう…更新しないんだろうなぁ… (2021年8月29日 15時) (レス) id: 2694ed84e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました!!めっちゃ続きが気になります!!更新頑張ってください! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆあ - とても面白いです!更新頑張ってください。 (2020年8月11日 23時) (レス) id: 40c0d023cb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はよはよ更新! (2019年9月25日 17時) (レス) id: d201cc0d11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽちねこ | 作成日時:2018年6月20日 20時

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