〈102〉 ページ8
side BLACK
｢……みんなが来た日から、3週間経った。
本当に生きていてくれて、ありがとう。｣
父さんの言葉を聞いて、俺は思わず父さんの方へ顔を動かした。
確かに、途中何度か、痛みや苦しさで意識が遠のいたり、そのおかげで逆に母さんたちの声が聞こえたりしたような気がしなくもない。
｢ｯ…ごめ、…しんぱい、かけ、た｣
カスカスな声だけど、自然と言葉が溢れた。
今井先生が、いくつか俺に質問をして、俺は極力、イエスノーで頷きながら答えた。
今井先生はその後、母さんたちに何かを伝えていたようだったけど、それだけで体力の消耗がは半端ではなくて、目を瞑る。
よぉーく耳を澄ますと、聞き覚えのある声がした。
シュッ ﾊﾟｯ
｢｢｢｢｢｢どうも〜〜SixTONESでーす！｣｣｣｣｣｣
少し、口角が上がるのが自分でも分かった。
｢皆も何度も来てくれたぞ。仕事の合間に
…ﾊﾊｯ、お前そんなに泣き虫だったっけ？笑｣
何言ってんだよ兄貴。
俺は泣いて泣いてなんかない。
_______________
また寝てしまっていたようだ。
どうやら世間は、お正月らしい。
丁度、年始の番組に5人がゲスト出演しているのがリアルタイムで放送されている。
だから、兄も父も病室にいたんだ。
｢北斗さん、目覚めましたね。
ボーッとしたりは有りませんか？｣
今井先生が、聴診器を当ててくれて、
ベッドを起こしてくれた。
｢…先ほどよりは、ｹﾎｹﾎｯ｣
まぁ声は出なくて、カスカスだから咳は有るんだけど、思考力は100倍ぐらい戻った気分。
だけど、身体がものすごく熱い。ひたすら熱い。
いつの間にか、冷却シートが俺のおでこに貼られていた。
高熱なのは測らずとも自分で分かった。
｢移植前治療でかなり危険な状態では有りましたが、移植は強行しました。
但し、最後まで前処置が完全に出来たわけではないので、生着不全や拒絶反応が強く出る可能性がありました。｣
あーそれで、熱があるんだなぁと思ったら、
こくん、と小さく頷くだけで精一杯。
｢でも、生着は今のところ順調です。
白血球数が上がってきています。
移植した細胞がきちんと働き始めて、悪い病原体と戦えるように、正常な血液を作り始めてくれてますよ。
北斗さんがこうやって今会話出来るのも、そのおかげです。
回復途上の間はまだ油断できませんから、無菌室でまた体力を戻していくことが暫くの目標です。
…我々もサポートしますから、また頑張っていきましょうね｣
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あーちゃん(プロフ) - 舞さん» いつもありがとうございます〜♪いつになるか分かりませんが、新作出来たら今後ともよろしくお願いします♪ (2019年8月29日 9時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 璃恋さん» ロス多発しております！笑 ロス解消出来るように短編集頑張りますね！コメントが励みになります。ありがとうございます(><) (2019年8月29日 9時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - りじぃーさん» コメントありがとうございます！更新が待ち遠しいなんて最大の褒め言葉ですね！嬉しいですー！これからも恐らくほぼほぼ北斗くんの供給になりますのでまた読みに来てください♪ (2019年8月29日 9時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - まなさん» ご愛読、コメントありがとうございます〜！ロスするほどハマって下っていたなんて、嬉しいです(><)短編集出来ましたらまた遊びに来てください！ (2019年8月29日 9時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 完結おめでとうございます！これからも頑張ってください！次の作品も楽しみです！ (2019年8月29日 9時) (レス) id: 0abd04aca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年8月24日 9時
