Rollin'【2】

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side YELLOW

ことは滝沢くんのおかげで淡々と進み、いつからでも北斗の活動休止を発表出来るようにしていると通達が来た。
時期を決めるのは自分らと医者の間でするように、という話だった。

ちなみに、年末年始の帝劇は、既にFC会員向けチケットは完売状態。

もちろん、ファンの子たちは北斗がステージに出るとした上で、開演を楽しみにしている。

幸い、SnowManを初め、1部スタッフさんも、北斗の病気のことを知っているから、演目としてはさほどハードなものにはなっていなかったし、まだ抽象的で、詳細ベースでの話が進んでいない。



ただし、治療に専念する。と発言したその日から、約2週間。
北斗の体は下り坂を転がり落ちるように、落ち着くことは無かった。
まぁ、パーフェクトワールドの番宣活動がギリギリまであったせいもあると思う。
なんとか仕事に穴は開けることは無かったけど。


雑誌の撮影やYouTubeの撮影も、小まめに休憩を取りながら、北斗の体調に合わせて進んで行った。

俺らがいる時はいいんだけど、番宣活動では座長だから、かなり無理はしていたはず。


その間、少クラの収録もあって、少年たち以降、初めて、ファンの子たちの顔を見ることになった。

歌ったのは、やはり｢Amazing!!!!!!｣

大我が力強く歌った｢SixTONESの音色は終わらない｣その言葉がやけに胸を熱くした。



そして、いよいよ、今晩。
パーフェクトワールドが放映される。


滝沢くんが気を使ったか使ってないか、それは知らないけど、その日は完全オフで、北斗の通院日としていた。

俺はジェシーを拾って、10時に北斗を家まで迎えに行く約束をしていた。
樹が残りの2人を連れて、11時には病院で落ち合わせることに。


_______________ピンポーン


«んんっ、はい。…あれ、早かったね。
…まだ準備できてないや…上がってく？»

｢へへへ、早く会いたかったから｣

ジェシーが答えると、マンションのロックが解錠された。
スマホの表示は9時13分。


北斗、最初、咳払いしてたけど、まだ寝起きだったのかな。とはいえ、彼なら出発の1時間前には起きそうだけど。

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