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side YELLOW
｢今回の薬…のこともあって、中々、治療方針を定めるのが難しいんだって。
通院して内服する…だけじゃなくて、あの…｣
言葉を詰まらせて、手のひらにグッと力を入れて、さらに俯く北斗。
ジェシーが代わりに口を開いた。
｢造血管細胞移植っての、するのが良いんだって。
…じゃないと、もっと悪くなっちゃうんだって｣
そんなに震えた声を出すのは初めて聞いた。
｢仕事、どうすんだよ。
仕事しながら出来んの？それ｣
慎太郎が聞く。
｢…俺の理想としては、もう発表しちゃったし、年末年始の帝劇…出たい、けど。｣
そこで止まってしまう北斗。
｢けど、何｣
また慎太郎は急かすようなことを言う。
｢……まぁそりゃ、早く治療した方が良いに決まってるだろ。｣
樹がボソッと呟く。
｢…でも、北斗。それ。
結構リスク高い治療なんじゃないの。｣
そして、俯いていた顔を上げて鋭い目で北斗を見つめた。
なんで知ってるんだ。
そんな顔をして、北斗は顔を上げて、樹の方を向いた。
チラリと横を見ると大我が青ざめて、腕を組んでいる。
｢……そうなの？樹たち、何か知ってるの｣
俺はなんにも知らないから、樹と大我を交互に見て聞く。
｢あ、あぁ。…俺、まぁ自分なりに調べただけなんだけど…
移植する前に抗がん剤治療したり、放射線治療したりも必要で、副作用は重く出ることが多いんだって…
いわゆる骨髄移植ってやつだよね？
移植しても、再発も合併症も多くて、結局、もう一度、移植することになることもある。って｣
樹が話す口調は、淡々としていて、心ここに在らず。
｢…まぁ、多分、相当な体力は奪われる、かな、と思ってる。…うん。
入院も今まで…よりは？長く、なる、だろうし、
あのー、ほら。冬だからっ
インフルとか流行りはじめちゃうと、合併症も…｣
言葉を一生懸命選びながら話す北斗。
｢そんなん仕事なんてやってらんないじゃんっ｣
俺が思わず言うと、
｢……ごめん｣
北斗は、樹の言葉も俺の言葉も否定することなく、謝った。
｢で、でも、それで治るかもしれないんだよね？｣
慎太郎が少し明るい口調で聞く。
｢…治ることは無い。
俺の病気の根治治療法は無い。
けど、酷くなる前に手を打っておく。
今回のは、そういう治療、かな｣
北斗は少し苦笑いした。
自分に言い聞かせているようなそんな気がした。
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あーちゃん(プロフ) - きいなさん» コメントありがとうございます！ご愛読嬉しいです(><)ホントここからは北斗くん苦しめちゃうので、中々更新に悩みがついてきますが、何とか頑張ってみます！気長にお待ちください！ (2019年8月16日 13時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
きいな(プロフ) - 面白い！と言ってはいけない内容な気がしますが、楽しく読ませていただいています。無理のないペースで書き進めてください。楽しみにしてます(^^) (2019年8月15日 18時) (レス) id: 0c41f161d1 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 梨朝さん» 御返事遅くなりすみません！お待たせしましたが、物語的には新章突入です。SixTONESにとって、北斗くんにとって、ベストな決断であったかどうか。これからその答え合わせです。お楽しみに！ (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
梨朝(プロフ) - ドラマのことを考えて泣いてしまいました…涙 これから北斗くんはどうなってくんでしょう。楽しみにしてます！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: e1ee29d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あーちゃんさん» 丁寧なレス、ありがとうございます！完結まで頑張ってください！読んでいきますので！これからの展開、楽しみにしてます！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 0abd04aca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年7月15日 7時
