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side PINK
｢お前はバカかっ…、喜んだよっ
知らないだろうけど、みんなですき焼き焼いたんだからっ、｣
お父さんは目にいっぱい涙を貯めていて、
｢どんな喜び方だよ笑
てか、泣きすぎ。洋服汚れんじゃん｣
北斗はお母さんを優しく抱きしめながら、笑った。
｢……京本には、ほんとに悪かったと思ってる。
フォローしてくれてたのに、結局こんななっちまった。
けど、気付いたわ｣
お母さんが何を？と不思議顔で、北斗から離れた。
｢……俺、やりたいことやんなきゃ気が済まねぇの。
だから、心配かけると思うけど、限界までやるから｣
｢先生っ、これ治るんですか｣
ずっと黙って聞いていたお兄さんが掠れた声を出した。
｢率直に申し上げますと、根治治療法は有りません。
ですが、薬や輸血治療などで日常生活に支障をきたさない程度には症状を抑えることができます。
症状の進行度に応じて、根気よく付き合っていくしかありません。｣
｢…そう……ですか｣
少し落胆した声でお兄さんが何度も頷いた。
お父さんが、北斗のベッドに腰掛ける。
｢ちゃんと先生の言われた通り、病院に通えよ？
それから、無理と無茶はするな。
何かあったらスグに連絡すること。いいな｣
｢ちょっとお父さんっ、｣
お母さんは困り顔。
｢他には誰か知ってるの？｣
お父さんが俺に聞いた。
｢いえ、僕とマネージャーと、滝沢くんとか、社長とか、事務所の重役の人は知ってますが、メンバーは知りません｣
その言葉を聞いて、お父さんは黙って北斗を見つめた。
その横顔は北斗にそっくりで、力強い目をしていた。
｢…1部、報道規制をかけるって滝沢くんは言ってました。熱中症ってことにしますって。
救急車で運ばれたことは、もう隠しようがないからって。
病気のことは、暫く伏せておくみたいです。
…それでいいんだよね？｣
何かあった時、本当のことをファンの人に言わないようにするってのは、前々から話し合っていたと俺は聞いていた。
そして、北斗も頷く。
｢っ、分かってるよ。父さん。安心して
分かった。明日は無茶しないで休むから。
みんなにもスグに話すよ。
京本にばかり負担掛けてホントに悪かった｣
察しの良くて、頭の回転も早い北斗。
きっとこの数ヶ月で本当に色んなことを考えたと思う。
｢……ゆっくり休め。
まだ熱があるのに、興奮させて悪かった｣
北斗はお父さんの顔を見てしっかりと頷くと、スグに寝息をたてた。
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あーちゃん(プロフ) - あぴさん» ありがとうございます！大変嬉しいお言葉ですが、もう既に消してしまってまして...ごめんなさい！その代わりこちらの更新は頑張りますので、よろしくお願いします！ (2019年7月8日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - 更新、楽しみにしています！他アカウントで書かれている小説も気になるのですがどこから見れますでしょうか？ (2019年7月8日 19時) (レス) id: 26199fe34b (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 紡ぎ糸さん» ありがとうございます。中々辛いシーンが続きますが、どうぞお付き合いよろしくお願いします！ (2019年7月2日 22時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
紡ぎ糸 - 凄く、この続きが気になります！あーちゃんさんのペースでいいので、これからも、頑張ってください。応援してます！ (2019年7月2日 19時) (レス) id: f3cd696ec9 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - れく@ きょもほく同盟@まお大好き?さん» ありがとうございます(><)できる範囲でぼちぼちやって行きますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします！ (2019年7月1日 13時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年6月30日 21時
