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野菊が六つ ページ7

伊藤side

「んー!美味しー!!」

私はパンケーキを一口食べ、余りの美味しさに頬を抑える。

「噂は本当でしたね…!
まさか此処までとは…!」

「樋口さん、美味しいね。」

私は樋口さんに笑いながら声を掛ける。

あぁ、幸せだな。女子で美味しいパンケーキを食べれるなんて!

「はい!!」

「ふふ!」

樋口さんは私に笑い返した。

頬にホイップクリームを付けているが、その笑顔はとても眩しい。

「良い笑顔!」

「伊藤補佐には負けます…」

「こら!此処では唯の友達関係!
補佐なんて!付けちゃ駄目です樋口さん!」

「あ…」

思い出したような顔をし、口を抑える。

「もう!」

私は樋口さんに優しくチョップした。

「えて!」

「はは!此処では伊藤さんか、Aちゃん!」

「そうでしたね、伊藤さん」

少し遠慮している様だが、まぁ良い。

「で〜!
龍之介と上手くやってるかしら〜?
ひ・ぐ・ち・さん!」

「え…えぇと
あ…あのぉ、そんな話は…!」

樋口さんは顔を真っ赤にし、頭から蒸気が出ていた。うわぁ、女子だなぁ。

「ま、上手くやりなよ!応援するからさ!」

「伊藤さん…!!」

今度は涙目で私の手を掴んできた。

おうおう、マフィアの時の態度と大違い。

「持つべきものは友達だって、言うでしょ?」

「はい!!

あ、伊藤さんは如何なんです?」

「え?」

思い出したかのように、樋口さんは目を丸くした。

「伊藤さんは、好きな人居ないんですか?」

「……へぁ?
なーい無い無い!!あり得ない!
私が好きな人!?明日は槍でも降るのかな!?」

私に好きなん人なんて、…姐さん?かな。

「マフィアの構成員が噂してましたよ?
「実は伊藤補佐と中原幹部は出来てるのか?」とか
「嫌いな振りをして実は両想い」っと!」

「…その人たちは誤解が過ぎるなぁ」

「で、実際如何なんです!?」

ワクワク目を輝かせないで樋口さん。

本当にあの人は一寸嫌いなの!

「…でもね、10年前は少し気は在った。」

「なんですって!?」

「……内緒だよ?
昔、10年前中原さんを始めて見たとき、凄い格好いいなぁって、思ったよ?」

「本当ですか!?」

「でも、」

「?」

でも、その好きという気持ちは、一瞬で冷めたけど。

あんなにマフィアに向いていないと言って、

笑うな、お礼など言うな、

そんな事言われたら、好きになんて、なれないよ

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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あざみの歌(プロフ) - 宜しくお願い致します! (2017年12月12日 0時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あざみの歌 | 作成日時:2017年12月11日 23時

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