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声が出ない
きっとこの女に惚れたんだな
「あ...」
女の綺麗な唇が開いた
「アンタ、客様か?」
「は?」
女の顔をもう一度確認したら睨んでる様に見えた
「...えっと...」
「客様か唯の道案内か...どっちだ」
道案内と言ったらさっきの男の様に追い出されるな...
「...客だ」
「...そ」
「そうっすかあぁぁ!!」
「うお!?」
女は目を輝かし顔のあたりまで来た
あ、やべ...
死ぬ
「カウンター席にしますか!?
テーブルにしますか!?」
此処はレストランか...
「...えっと」
中りを見ると、レストランにしてはあまり広くない
一人でテーブルは寂しいし...
「カウンター席で」
「わかった!ンじゃあ彼方の席で」
女は丁寧に俺を席に案内した
椅子に座り、メニュー表を見る
「どれにするよ、早よ決めろよな」
「......」
メニュー表は何故かカレーが多かった
「どれも気になるなら俺の気まぐれにするぞ?」
女は目の前の調理場で肘をついてた
「...お前さ、客に対して口悪くねぇか?
もっとマシな言い方ないのか?」
「...」
女は舌打ちし、此方を睨んだ
「これが俺一番の客様への接し方だ
別にこれで客様が増えたり減ったり、か、か
カンケ―ねぇし...」
「あるんだな」
突っ込みを入れると女の隣に置いてあった写真縦が目に入った
「その写真縦...」
「あ?
あ、此れの事か?」
女に写真縦を取ってもらい、中に入ってる写真を見る
其の写真は
織田作らしき男とこの女がツーショットで写ってる写真だった
「其処の奴、俺の親友なんだよ
あの野郎、また来るって言った癖に4年間も来てねえんだよ
約束って言葉知らねえのか?
勝手に消えやがって...」
その時、ハッと思いだした
『......親友の店』
『そいつは口は悪いが、
中身は凄い良い奴で、
今年16歳で店を経営してんだ』
「...お前、今年で何歳だ」
「ハァ?女に何聞いてんだよ
...二十歳だ」
女は嫌そうに答えた
女は嫌そうでも俺は嬉しかった
「そうか、お前がか...」
「あ?」
俺は女の手をギュッと掴んだ
「俺、ずっと前から手前の事気になってたんだよ!!」
「キャ、
キャア―――!!!!!!!!!」
初めて此奴が女らしくなった次の瞬間、
女の拳が俺の顔に直撃した
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あざみの歌(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!すごい同じ顔文字打ってますねwwコメント、ありがとうございます! (2017年11月20日 22時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^ヒロイン、可愛いですね^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
あざみの歌(プロフ) - ユユリン×低炎上するかも…さん» ですよね!ありがとうございます! (2017年11月9日 22時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)
ユユリン×低炎上するかも…(プロフ) - 面白い。…最新頑張って下さい!(*´ー`*)やはり,中也はイケメンやな (2017年11月9日 22時) (レス) id: 09ad9bf273 (このIDを非表示/違反報告)
あざみの歌(プロフ) - 姫蛍さん» あーそうですかーはい!其れだけでも嬉しいです! (2017年10月27日 23時) (レス) id: 60a61c15a2 (このIDを非表示/違反報告)
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