手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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「ほら、できたぞ
冷めないうちに食え」

俺は出来上がったカレーを織田作に渡す

「おう、美味そうだな」

「美味そうじゃねぇ、
美味いんだよ！！
其処ンところ覚えとけ！！」

「うん、美味い」

「話聞けよオラ」

俺はカウンター席にいる織田作の隣に座った

「ところで、」

「ん？」

俺はオレンジジュース片手に織田作に話しかけた

「お前、前俺の店教えたって言ったくせに、
客が来ねえじゃねぇか！
本当に言ってたんだよなぁ？」

「嗚呼、言ったんだがな」

織田作はこっちを向いて続けて話した

「太宰は忘れたみたいだし、
安吾は疲れたからって」

「話す相手を間違えんなよ！！
ふざけんな！！
こっちは収入が少ないんだよ！！」

泣くぞ！！

うわああああん！！

今後売れるか心配だあああ！！！！

金がああああああ！！！！


「すまんすまん」

織田作は相変わらず表情を変えないで謝ってきた

「無表情で謝られても本当に謝ってんのか分かんねぇ」

「でも今回は絶対来るぞ？」

「ああーソウデスカ―ワカリマシター」

俺は諦めて片言でしゃっべった


「なんだよ、信じないと店には来ないぞ」

「うわぁい(●＞◡＜●)
織田作さん大好きー
ありがとぉ―」

俺は直ぐに対応を変えた

織田作まで居なくなったら俺、死ぬぞ

「...どんな奴だ？」

「お前より口は良い方だな、
良い奴だし、
中々独特だぞ」

「独特？」

痛い奴って事かな？

「ふーん、後は？」

「ちっさい」

「ハハ！！マジか！」

一寸吐いた

痛くて、小さいって...

「...期待しとくよ...」

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