手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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中原side

風呂から上がり、俺はAの元に戻った

すると縫い包みに塗れ、すっかり寝ているAが居た

「スゥ―…スゥ―…えへへ…」

「おい可愛すぎかよ」

涎を垂らし、幸せそうに眠るAはとても可愛かった

てかえへへってなんだ

餓鬼か

「……」

そういえば、此奴は16で店を開いたんだっけな、

勉強とか、親とか如何したんだよ、此奴

ミシッと音をたて、隣り合わせでベッドで寝そべる

「……此奴、苦労してんだなぁ」

「フフ、駄目だよ、織田作…」

「……」

織田作の夢を見てんのか

その顔は俺と会っている時の顔よりも何十倍幸せそうだった

「…俺じゃ駄目なのかよ？」

「うん」

「……」

「スゥ―…」

「いや寝言で即答すんな！！」

悲しいわ！無自覚が！

「大好き…だよ？織田作…」

「…ッ」

此奴は、俺を如何したいんだ？

「朝泣いても知らねぇからな？」

俺はAに床ドン？とやらをした

この場合、べとドンか？

ああ、もうこの際何丼でも良い！！

「覚悟しろよ？A」

俺は初めて、此奴の名前を呼んだのだった

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