14話 ページ14
着替え終わり丁度お昼終了のチャイムが鳴った
『この後どうする?授業はまぁ明日から受けるとして…』
あ「ならどこかでお喋りでもしませんか?最近忙しくてあんまり喋れてなかったのでたくさん話したいですヘヘッ」
『可愛いなあんずちゃんは!じゃあ中庭にでも行く?こっから一番近いしあそこベンチあったもんね』
中庭に移動しベンチで仲良くお喋りはいいよね!え?服はどうしたかって?それはご都合主義という事で…
あ「あ、そういえば!私達がここに来る少し前に4章が終わってたみたいなんです…」
『そっか…もし私達がもっと早くいたら少しは物語は変わったのかな…』
あ「レオナ先輩の事ですか…?」
『うん…私そこをゲームしてる時苦しくて涙が出ちゃった。知った口聞くなって怒られちゃいそうだけど…レオナはすごく努力家だよね、誰よりも頭が良くて…ユニーク魔法だって凄いかっこいいし!本人は嫌がってるけど…。もし私にユニーク魔法が使えたら彼の心を癒したい…全てを砂にするのなら私は雨をふらせて…強がりのレオナが泣いても周りに気付かれない為に雨で全てを包み込みたいな』
あ「あかり先輩…」
『…よっし!気分転換に歌でも歌お!リクエストある?』
あ「あ!じゃあSSで歌ってたあのオペラが聞きたいです!」
『いいよ、じゃあ行くよ!…スゥ…ハァ…•*¨*•.¸¸♬』
歌い始めた瞬間空から光が差し私はその光に飲み込まれた
『ここは…』
見渡す限り白い空間が広がっているだけ、目の前には魔法の杖のようなものを持ったおじいさんが立っていた
「儂は時空を統べる時空神じゃ。汝らの会話全て聞かせてもらった。汝は本当に愛する者を救いたいと願っておるのかな?」
『時空神…?はい本気です私は彼を愛しているから』
「それが偽りの感情だとしても?」
『偽り?』
「うむ、汝らはあの男達に惚れ薬の類を飲まされ偽りの感情を持っておるのじゃ…儂が汝らの目を覚まさせてやろう」スッ
時空神が頭に手をかざした瞬間全てを思い出した。宗や紅郎と愛し合っていた記憶、感情全てだ。…けど
「どうじゃ?それでも汝は先程と同じ事を申すか?」
私の答えは決まっている
『はい』
「っ!理由を聞こうかのぅ」
『レオナを愛してしまったから。惚れ薬なんて関係ない。少ししか一緒に過ごしてないけどゲームでは知れないレオナの事見れて彼が笑う度に心がギュッと締め付けられるんです…宗や紅郎と同じくらい私は彼を…レオナを愛してしまった…こんな私は罪でしょうか』
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作者名:ライライ | 作成日時:2020年7月23日 21時