70話 ページ20
琉雅｢十八年前、楪が病に倒れた。その時知らない男に声をかけられ、この計画を成功させる代わりに妻の病を治すと…今考えたら馬鹿げたことだな、顔も声も隠された謎の男だったのに。しかし俺は妻を病から救いたい、その思いで男の計画に乗ってしまった。"とある赤子の出生届を抹消し孤児院に預ける"これが男の計画だ。その赤子と言うのがあかり、お主の事だ｣
琳音｢それが真実か…でもなんであんたはお付の人にそれを話させなかったんだ？それを話せばパパや琉楓さん達の気持ちが少しは軽くなったはずだよ？｣
琉雅｢あいつは真実を知らん、あいつが儂の付き人になったのはここ数年前なんだ。…しかし妙だなあいつ、話をした時やけに落ち着いた態度であったが…っ！まさか…｣
もしかして真の黒幕は…っ！
悟｢あ〜あなんで気づいちゃったかな〜？最後の最後までクソ野郎でいろよ老いぼれが｣
『っ！さ、悟…さん？』
悟｢ん〜？なぁにあかりちゃんﾆｺｯ｣
ｿﾞｸｯ
さっきと雰囲気が別人すぎる…怖いっ…
琉雅｢お前が全て仕組んだのか悟！！｣
悟｢あぁそうだよ、あんたには恨みないんだけど〜俺の計画の邪魔になりそうだから死ね｣
懐から出したのは本物の拳銃
『や、やめて！！』ﾊﾞｯ
琉雅さんを背に隠しあいつを睨むと興奮したような顔で笑っていた
悟｢あっはは！あかりちゃん、いいよその顔〜やっぱり洸華じゃなくて君に決めた！｣ｸﾞｲｯ
『きゃっ！』
琳音｢あかり！｣
悟｢お〜っとそれ以上近づくと可愛いあかりちゃんの頭が吹っ飛ぶよ〜？あはは！｣
こめかみに拳銃を突きつけられ恐怖で無意識に涙が流れた
騒ぎを聞きつけ中にいたみんながこちらにやってきた
斎･鬼｢｢あかり！！｣｣
楪｢悟！あなた自分が何をしているのか分かっているの！？｣
悟｢あァ？見たら分かんだろ、俺はこれからあかりちゃんと愛の逃避行すんだよ。な〜あかりちゃん？｣ﾍﾟﾛｯ
『ﾋｨｯ…い、いや…やぁだ…ﾋｯｸ…ﾋｯｸ…』
悟｢うわ〜あかりちゃんの涙って甘いね〜？｣
鬼｢ぶっ殺してやる！｣
斎｢絶対に許さないのだよ…殺してやる！｣
洸華･深琴｢｢あかり！？｣｣
暁翔｢あいつ何して…っ｣
琉彩｢おい！何でテメェの付き人があんな真似してんだよ！｣
琉雅｢…あいつが黒幕…だったんだ｣
琉楓｢はァ！？父さんじゃ…ってそんな事今はどうでもいい！おい！娘を離せ！！目的はなんだ！｣
琉彩｢金か！？金ならいくらでも出す！だからあかりを離してくれ！！｣
悟｢金？そんなんじゃねぇよ？｣
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作者名：ライライ | 作成日時：2020年12月5日 9時
