幼馴染【あんスタ】

予想外 ページ14

「今日は付き合わせて悪かったな。」
「んー、いーよ。私も息抜きになったし。」




いろんな意味でね。






「さ、帰ろうよ。りっくん待ってるよ」
「？なんで今凛月が＿…」
「さっきメール来たの。お腹すいて死にそうって。料理出来るくせに動くのがめんどいんだと。」
「あー…そうだな。帰ろっか。」









一瞬真緒の表情が影った。
え、これは…もっとお前と居たかったなっていうあれですか……(？)
そうだよね、真緒は私といるの好きだもんね。私も好きだよ。





とか、言ってみたかったな。









「なに、帰りたくないの？妹ちゃんからなんかされてんの？」
「いや、お前とこんな出かけんのとか久しぶりだから、もうちょっといても良かったなって」
「………は？」
「悪い、ちょっときもかった」









照れ笑いを浮かべる真緒に混乱した。
馬鹿じゃないの………。









「え、なんで無言になるんですか……Aさーん？」









知ってるよ。ずっと一緒だったから。
敬語使っちゃうのは照れてる証拠。
頬をかくのは、何言っていいかわからないから。

ねぇ、やっぱり真緒は馬鹿だよ。









「最悪………」
「えっ、A…？なんで泣いて……」
「なんでもないよっ、馬鹿真緒！！」
「ちょ、痛いっ……！え、なんで怒ってんだよっ」









腕を掴まれて、壁に押し付けられた。
暴れても解けなくて、こんなところにも心臓が跳ねる。




嫌だ、イヤだいやだ……



期待させないで、もっと好きになる。
期待させないで、溢れそうになる。

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