幼馴染【あんスタ】

幼馴染 ページ2

「おーい……起きろ〜……？」









朝一番。頬をつつかれる感覚があった。
思わず、それを払って起き上がる。









「うぉっ、お前毎回寝起き悪いよなぁ？」
「……あれ、真緒だ。おはよう。」









にへら、と笑うと真緒も笑い返してくれる。
おはよって返されながらデコピンされたけど。
地味に痛い。つか、今何時。









「え、6時？何する気？早すぎる。」
「馬鹿、寝ようとすんな。今日は朝練に出るから、Aも行くぞ。」
「えぇー……？私バスケ部じゃな…」
「マネージャーだろ！何誤魔化そうとしてんだ。」
「りっくんは？」
「凛月は学校に泊まってる。今日は朔間先輩が家に居るんだと。」
「なるほど……。それはこの前あげた寝袋が大活躍しそうだね」
「なんてものあげてんだ！余計授業出なくなるだろ！」
「あっ、そっか。ごめんごめん。りっくんから欲しいって言われたから思わずあげちゃった。」
「あぁ……馬鹿。」









そんな呆れなくても……。
だって、りっくんから
『ねぇ、A……俺、寝袋欲しいな？』
なんて、甘えた声で言われたら思わずあげちゃうよね。
あんずちゃんにもその癖はやめなさいって怒られたけど、大方あんずちゃんもりっくんに甘いと思うな。

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