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｢あなた、こっち側にはきんとき様の部屋しか無いけど？｣
あなたなんかが用でも？と圧力たっぷりの声で私を睨みながら言われる
『きんとき様に渡さなければいけない書類がありまして』
極力こちらは平和的に返したつもりだったが彼女はまた顔を歪めた
｢書類？そんな訳ないでしょ？ぶるーく様の次にきんとき様に近づこうって言うの！！｣
荒々しい声で私に怒鳴る彼女
『私は本当の事を述べているのですが』
感情的にならないよう、そう答える
だが、そんな態度が彼女の逆鱗に触れたのか何処かに忍ばせていたバケツをバシャっとかけられる
こんな真冬の寒い時期に水をかけるのは本当にどうかしているのではないか
頭は至って冷静だったが、手に抱えていた書類も濡れてしまっていた事に少し絶望感を覚える
怒られるな、と水浸しになって体温が下がっていくのを感じながら思う
｢ほんとにムカつくわあなた！！消えてくれないかしら！｣
残りの僅かな水まで全てかけられ、最後にはバケツを投げつけられる始末
なんでこんな人がメイドになれたのか、意味がわからない
頭の中では思考が働くが、寒さで動かない体は何も抵抗出来ずにただ彼女の暴論を聞くことしか出来なかった
｢あははっ！！水浸しで寒そうね〜！｣
彼女の甲高い声が耳に響き、痛い頭をさらに痛くする
手も震え、体温がどんどん下がって行くのを感じながらも何も出来ずただ俯くことしか出来なかった
｢このまま凍え死んでしまうかしら〜……っぁ｣
急に静かになる彼女を不思議に思い、目線を上げるとすっかり青ざめてしまった彼女の顔が私の向こう側を捉えていた
私の後ろにいる人
それは1人の人物しかいなかった
kn｢…何してるの｣
恐ろしく冷たい声を放つきんとき様
最悪な状況になってきた
こっちに近づいてくる足音
彼女はさっきの威勢はどうしたのか、その場にへたりこんでしまった
ふわりと体にかかるジャージの感触
私の前に立つきんとき様は酷く冷たい視線でメイドの首に剣を当てていた
声も出ない彼女を無慈悲にも切り裂く
1度真っ赤に染まった彼は瞬きをすると元通りに戻っていた
目までいかれたかもしれない
床に放り投げられた剣の落下音が静かな廊下で木霊する
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ゆり(プロフ) - Shinoaさん» 喜んでいただけで嬉しいです〜！！頑張ります🥲💕 (2023年1月17日 22時) (
レス) id: 6888762fcd (このIDを非表示/違反報告)
Shinoa(プロフ) - すっごい好みすぎますこの作品…！✨主様のペースで応援しております！！ (2023年1月17日 22時) (レス) @page26 id: a1818f6e9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - りゅうなさん» ｴｰｯそう言っていた頂きとても嬉しいです〜！！頑張って更新していきます🙌 (2022年12月10日 22時) (レス) id: 6888762fcd (このIDを非表示/違反報告)
りゅうな - めっっっちゃくちゃどストライクすぎる作品です！！ほんとにこんな神作を生み出していただきありがとうございます😭更新主様のペースで応援してます！！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年12月10日 19時) (レス) @page10 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり | 作成日時：2022年11月23日 23時
